はじめに
ここでは、グラブルヴァーサス(GBVS)をプレイした感想をつらつら書いていきます。
※RPGモードのネタバレがあるので注意です
また、本家のグラブルと比較しながら書いている部分が多いのでそちらも併せてご注意ください。
なお、本作をよく知らないという方に説明すると、本作は本格PCスマホRPGことグランブルーファンタジー初のコンシューマータイトルで、ジャンルは対戦格闘となっています。
ゲーム概要
モード解説
RPGモード
本作の柱。
グラン一行と空の世界の終末を目論むベルゼバブ・ベリアルの戦いを描いたオリジナルストーリーが展開される。
ストーリーの基本方式は本家と同じで、大雑把に言えば戦闘部分が格ゲーに置き換わっただけ。
武器編成も本家と同様。
ただし一部違う点もあり、
・召喚石がない(その代わり武器にメイン加護が内蔵されている)
・得意武器の概念がない
・レベル強化に素材はなくルピのみで可能(スキル強化はスキルシャードで行う)
・本家にはない武器の追加、一部武器の効果変更
・アビリティはサポートアクションという形で2つまで選んで持って行ける
・キャラに固有の属性はなく、装備したメイン武器の属性によって変化(本家で言う主人公やルリアと同じ仕様)
などの独自要素がある。
なお、ストーリーをクリアするとHARDモードが解放される。
VSモード
オフラインの対戦モード。
CPUとあるいはコントローラーを持ち寄って対戦ができる。
シングルモード
いわゆるアーケード。
トレーニングモード
その名の通りのモード。
コンボ練習や奥義演出を見たい時におすすめ。
タクティクスモード
システム解説や実戦で使えるコンボ・キャラ対策などをミッション形式で行えるモード。
格ゲーの基礎的な部分から応用までを練習できるので、格ゲー初心者にありがたい。
オンライン
名前の通り。本作もう一つの柱。
ランクマッチやロビー対戦はここからできる。
格ゲーとして
本作はバリバリの格ゲーですが、格ゲーと聞くとまず気になるのが敷居の高さかと思います。
「敷居?全然高くないよ?」と言いたいところですが、ジャンルの性質上一概に高くないとは言い切れません。
が、じゃあ初心者お断りなのかというとそうではなく、
・コマンドの簡略化(↓↘→+□の技がR1だけで発動できるなど)
・格ゲーをやったことがない人でも1から学べるタクティクスモードの充実
といった初心者を想定した配慮が十分になされているので、今作が格ゲー初めてという場合でも問題なく楽しめるような作りになっています。
近年の格ゲーと比較しても、そういった配慮はしっかり行き届いている部類に入るでしょう。
ただし他の格ゲーとは違い、コンボゲー抑制のためか先行入力の受付時間が短くコンボ継続が結構シビアです。
なので(今のところは)差し合い要素がやや強く、初心者が対戦で勝てるようになるにはどうしても時間がかかります。
そういう点では良くも悪くも格ゲーだなという感じです。
感想
良かった点
高品質なグラフィック
本作の開発はアークシステムワークスというギルティギアシリーズで有名な格ゲーメーカーが担っており、グラフィックはギルティギアに負けず劣らず高品質です。
グラブルのキャラクターが想像以上に3Dでヌルヌル動いてて驚きます。
また、技や奥義によっては本家イラストの再現をしているものもあるので、探してみるのも面白いかもしれません。
掛け合いが豊富
本作はキャラの掛け合いが非常に豊富で、誰が誰と当たっても固有の掛け合いが発生します。
バザラガとファスティバ、メーテラとランスロットなど本家で実現することはないであろう掛け合いも見れるので、いろいろな組み合わせを試すだけでも楽しいです。
バザラガとファスティバの掛け合い
メーテラとランスロットの掛け合い下ネタかな?
個人的に本作は格ゲーである前にキャラゲーだと思っているので、こういった部分に力を入れているのは非常にいいと思いましたね。
DLCも気持ちよく買おうという気になれます(サイゲの犬)。
悪かった点
多い上に長いロード
プレイしていて真っ先に気になったのがこれでした。
何をそんなに読み込んでいるのか分かりませんが、本作はちょっとした画面から画面への遷移でもロードが発生します。
特にRPGモードはロードしない場合の方が少ないんじゃないかと思えるレベルでした。
その上戦闘前にムービーがある場合はほぼ間違いなく長いロードが入るのもまたしんどい。
と言っても、恥ずかしながら自分はノーマルのps4でなおかつSSDを取り付けてないので 、環境的な問題もロード多発の原因かと思われます。
まぁとにもかくにもアプデで少しでも良くなってほしいところです。
(RPGモード)雑魚戦が単調
RPGモードはステージ制で、雑魚が出てくるクエストをこなしていってボスを倒すの繰り返しなんですが、この雑魚クエストがかなり単調でした。
色違いを含めても7、8種類しかいない雑魚を全滅させるか時間いっぱい倒し続けるかぐらいしかバリエーションがなく(1ステージのみ雑魚をスルーして先へ先へ進むものがある)、作業感が非常に強かったです。
ボス戦は結構凝ってて面白いだけに余計退屈でした。
ちなみにちゃんとバハムートとも戦えます。
一部不親切な箇所がある
特にRPGモードで気になったところを挙げます。
まず残念なことに、RPGモードでは武器編成の説明がほとんどありません。
基本的におまかせ編成でもクリアまで行ける(もっと言えば武器なしでもクリア可能)ので理解できていなくても問題ありませんが、だからと言って特に解説がないのはどうかと思いました。
極力煩わしさを感じさせない配慮なのかもしれませんが、せっかく本家とほぼ同じシステムを取り入れておきながら、やや放り投げてる感があるのは残念です。
また、初見では達成条件が不明なクエストミッションも地味に気になりました。
クエストミッションはクエストごとに設定されており、達成するとガチャチケや素材などの報酬が手に入ります。
なので極力達成したいところですが、ミッションはクエスト未挑戦の段階だと???となっており、やってみるまで中身が分からないようになっているんですよね。
大体のミッションは「アビリティを〇回以上ヒット」や「〇チェイン以上」といったものですが、たまに「奥義〇回以上発動」や「〇秒以下でクリア」というようなミッションが盛り込まれてて取り逃がすということが何度かありました。
初見でダメなら2回目で達成すればいいだけの話ですが、どうしても二度手間感が拭えなかったので最初から目に見える形で提示してほしかったです。
おわりに
悪かった点がやたら長くなってしまいましたが、まだまだ現在進行形で楽しめています。
それだけに気になるところは多かったという感じです。
本作は格ゲーやったことはないけどグラブルは好きという方にはもちろん、どっちもやったことはないけど興味はある方にもおすすめできるゲームです。
特にストーリーにおける用語解説が思いの外ちゃんと作られているので、グラブルをよく知らないという方でも問題なく楽しめるでしょう。