はじめに
ここでは、『みんなで空気読み。3』をクリアした感想をつらつら書いていきます。
タイトルから一目でわかるように、空気読みシリーズの第三弾です。
とうとう3作目まできました。
プレイヤーはもちろん、スタッフの方々もここまでくるとは思ってなかったのではないでしょうか。
相変わらずのシュールな空気感ですが、今作から女性も操作キャラとして登場しており、作品的にはまた一味違う味わいとなっています。
しかも、まさかまさかの感動要素もあったりして・・・。
詳しくは後述します。
ゲーム概要
ゲームコンセプトはこれまでと全く同じです。
いかに空気を読むか、あるいはボケるか。ただそれだけが試されます。
一応、このブログではこれまでの作品は全てレビュー済みなので、シリーズの内容をおおよそ把握しておきたいという方は、下のリンクからご覧ください。
1作目
2作目
感想
ということで、感想の方に移ります。
今作もクスっとくる問題が多数出てきますが、3では女性キャラを操作できるようになり、これまでの男性キャラでは扱えなかったような問題もチラホラ登場。
そのため、マンネリ感こそあるものの、どこか新鮮な気持ちでプレイできる部分もあったりしました。
また、今作は一つの問題で取れる行動や選択肢が複数あるものが多く、一周すれば大体事足りた従来作とは違って気持ちリプレイ性があります。
例えば、バスに乗っている女の子が次の停留所で降りようとしている場面。
この場合、プレイヤーは停車ボタンの立場から女の子がどうして欲しいかを読んで実行する必要があるんですが、この問題には解法は二つ存在します。
停車ボタンの位置を女の子の手が届く高さにまで下げるか、何らかの力で停車ボタンを押すのいずれかです。
このように、一つの問題の中にも複数のアプローチが用意されているものが多いので、何回か繰り返しプレイすることで新たに発見できたことも多かったですね。
この点は明確に進化した部分だと言えると思います。
個人的に面白かったやつ
序章
超やりたくなるやつ。
座席横スペース
車掌さん助けて。
旅立ち
これどっちも気まずそう。
曲がり角
ガチで人生の分岐点。
イヤホン
目でツッコミ入れる彼氏すき。
謎の感動要素
ネタバレになりますが、今作は最後の方でこれまでのシリーズとの繋がりが明らかになります。
具体的に言うと、今作の主人公である女性が、実は1と2に出ていた主人公の母親であり、3はこの母親(女性)の「これまでの人生において空気を読んできたシチュエーション」をプレイヤーが追体験するという構造になっているんですね。
そして、最後は作中にも出てくる彼氏と結婚して子供(後の主人公)が生まれ、その子供が人生で最初に空気を読む場面を最後にゲームが締めくくられるという流れになっています。
最後のこの流れは正直ちょっと感動しました。
まさかこういうギミックを仕掛けてくるとは・・・。完全に不意打ち。
また、スタッフロールでは、「空気を読むとは何か」という問いに対する一つの答えも示されたりして、結構染みます。
その答えがシリーズ3作品で培われたものだからこそ説得力を帯びているというか、いつの時代にも通用する普遍的な考え方なので、スッと腑に落ちる感じがありました。
このゲームでそういったことを学べたのはある意味大きな収穫でしたね。
・・・あれこれ何のゲームだっけ?
総評
シュールな面白さは健在ですが、今作はそこにちょっとした物語要素とリプレイで新たな発見できるような仕掛けが施されており、ゲームとしての完成度はシリーズ随一だったかと思います。
空気読みシリーズの一つの到達点と言っても過言ではないのでしょうか。と言うと大きく出過ぎかな?
まぁともかく、面白いことには違いありません。
個人的にギャグとしての面白さは1が一番だとは思いますが、ゲーム全体のクオリティという点で見れば今作が断トツかなと。
おわりに
以上、『みんなで空気読み。3』のクリア後レビューでした。
書きたいことは上の方で全部書いてしまったので手短になりますが、初めての人もシリーズ経験者も存分に楽しめる一本だと思います。
ちょっとした暇つぶしにはもってこいです。
セール時を狙えばワンコイン以下で買えるので、他のゲームと一緒にさりげなく買ってみてはいかがでしょうか。