はじめに
ここでは、INSIDEをクリアした感想をつらつらと書いていきます。
本作は、LIMBOを開発したデンマークのPlaydead社が2016年にリリースしたゲームです。
LIMBOの感想についてはこちらをどうぞ
※クリア後の観点から書くためネタバレ注意です
ゲーム概要
ストーリー
本作はナレーションや会話などが一切なく、劇中ストーリーらしいストーリーは語られないんですが、PSstoreの販売ページには次のようなあらすじがありました。
追われに追われて一人きり、少年はいつのまにか闇のプロジェクトの中枢に引きずり込まれていた。
https://store.playstation.com/ja-jp/product/UP2054-CUSA05297_00-JPPS400000000007
厳密には逃げた先がなんかやばい施設だったものの、自らどんどん入り込んで行くという話です。
なので引きずり込まれたというより踏み込んだと言った方がしっくり来るかと。
まさにタイトル通りINSIDEって感じの話です。言いたかっただけですすみません
システム
基本操作
- 〇or□―つかむ、投げるなどのアクション
- ×or△―ジャンプ
(潜水艦操作時)
- 〇or□長押し―チャージ(離すとタックル)
- ×or△―浮上
上記のように操作自体は非常にシンプルで、ゲーム目的もトラップや仕掛けを解いて先に進むだけなので明快です。
煩わしい要素が極力排除されていて、謎解きに専念できる点はよかったです。
重要アクション
人間操作
主人公の頭に変な光る機械みたいなのが付いているのが分かるかと思いますが、これを付けていると一部の人間(?)を操作できるようになります。
画像だと主人公の後ろを追っかけている連中ですね。敵ではありません。
こういう人間達と協力するのが前提の仕掛けが何か所かあり、
普通のジャンプでは届きそうにないところでも力を合わせて、
大きくジャンプしたり、(スクショ撮り忘れたんですが)重いシャッターやトロッコなどを動かしたりなど協力を仰がなければならない部分が結構あります。
なお、頭の機械を取るとこの人間達はその場で静止し動かなくなります。
一応(パッと見人間なので)人間と書きましたが、機械で制御できるところといい全く意志を感じられないところといい、本当に人間なのかどうかは微妙なところです。
作中、人造人間を作っている描写が出てくるので。
印象的な敵(トラップ)
ゲームをやってて印象的だった敵をいくつか紹介します。
光を発する機械
ネーミングセンスがなくてすみません。名前あるんですかねこれ?
侵入者がいないか見張りをする機械です。
光を発しながら周囲を見回り、侵入者を見つけると
変なワイヤーを射出して対象を殺害します。割とちょくちょく出てくる敵です。
水中人間
これまた絶望的にネーミングセンスがなくてすみません。分かりやすいしこれでいいっしょ!
本作は中盤以降頻繁に陸上と水中を行ったり来たりするようになるんですが、こいつは名前通り水中で出現する敵です。
ちなみにモジャモジャしてるのは髪の毛。長い。
そして泳ぐスピードは魚より速く、
潜水艇に乗ってても余裕で追っかけて張り付いてきます。
当然張り付かれると潜水艇を壊されゲームオーバーです。
ただでさえ厄介な奴ですが、明確な撃退手段もないのがこれまた嫌らしい。
道を塞いで封じ込めるまで延々と追ってきます。
ただ光に弱いらしく、
ライトで照らすと嫌がって距離を取ってきます。
近づかれたらバンバン照らしてやりましょう。
ちなみにこいつは厄介な分、登場回数は2、3回とそれほど多くないです。
が、ライトで牽制しつつ謎解きしないといけないので(こっちが生身で泳いでる時に出てくることもあります)、大変だったという意味で印象に残る敵でした。
感想
良かった点
言葉がない故に色々解釈できるストーリー
本作は一切の会話や言葉が排除されているので明確なストーリーはありません。
が、ゲーム内描写だけで読み取れることは多く、考察しがいがあります。
特に支配者と被支配者、主と奴隷のような二項対立は多くのプレイヤーが読み取れるかと。
システムで触れたような人間操作なんかまさに主人と奴隷ですしね。
また、主人公の少年も序盤こそ逃げていますが、中盤からは逃亡の一言では表せないほど内部に文字通り深く突っ込んでいきます。
この行動の動機なんかも考察すると面白いですね。
元から研究施設に行くのが目的だったとか、実は何者かに操られていたんじゃないかとか。
クリアしてからも考察が捗るタイプのゲームです。
悪かった点
(明るさ的な意味で)とにかく暗い
本作のステージをおおまかに分けると、
夜の森→牧場→奴隷の検査所(?)→水中と研究施設の繰り返し
になるんですが、全ステージにわたって暗いです。
検査所や研究所など人がいる場所だと明るいところもありますが、基本暗いです。
特に水中なんかは明るさ設定をいじっても見えづらく少しイライラします。
そのせいで仕掛けを解くためのツールを探すのに苦労することが結構ありました。
ホラゲー以外でここまで光源が欲しくなるゲームは久しぶりでしたね。
おわりに
LIMBOを開発した会社なだけあって仕掛けは秀逸、謎も多めとよくできたゲームです。
クリアまで大体6時間ぐらいかかりましたが、濃密なプレイ体験を味わえました。
ただ死にゲー要素が強く、グロいシーンも結構あるので人を選ぶなぁという感じ。
が、ハマる人はガッツリハマるゲームでしょう。