はじめに
ここでは、水の賢者であるハーゼリーラの性能を解説&評価していきたいと思います。
ハーゼリーラはザ・ムーンに対応する賢者で、風の賢者であるカッツェリーラは実の兄にあたります。
ハーゼリーラの基本性能
アビリティ解説
1アビ ボアズ
敵に月影の幻惑効果
スロウ効果
◆月影の幻惑効果は発動回数に応じて性能強化(最大Lv3)
ハーゼリーラの目玉その1。
敵にスロウと月影の幻惑という固有デバフを付与します。
月影の幻惑
攻撃力/防御力/弱体耐性/命中率が減少した状態
ボアズを発動する度にLvが上昇(最大3)
※永続消去不可
この固有デバフはレベル1で攻防・耐性・命中率がそれぞれ5%減少し、レベル2はそれぞれ10%、最大のレベル3で15%というように、5刻みで下がっていきます。
永続消去不可で敵に4つのデバフを付与でき、おまけにスロウも付いているなど地味に優秀です。
さらに、このデバフは「デバフを当てた回数」ではなく「アビリティの発動回数」によってレベルが上がる仕組みとなっており、
たとえ2回外したとしても、3回目が命中すれば最大のレベル3を敵に付与することが可能になっています。
なので、とにかく3回目を命中させればそれで良く、仮に外したとしてもスロウがあるため保険が利くという、性能は控えめながら扱いやすいデバフと言えるでしょう。
なお、1アビと2アビはリンクアビリティとなっており、両方ともCTが溜まっていたとしても一度に使えるのは片方のみです。
リンクアビリティ
再使用間隔が連動しているアビリティ。アイコン左上の特殊なマークが特徴。連動という性質上、リンクアビリティは1ターンに1度しか使えない。
ある意味ここが最大の弱点と言えます。
ただ、この制約は正位置である程度無視することが可能です。
2アビ ヤヒン
水属性キャラ単体に被ダメージ無効(1回)
弱体効果無効(1回)
幻影効果(1回)
バリア効果
防御特化のバフ。
味方の水キャラ単体に
・被ダメ無効(1回)
・マウント
・幻影(1回)
・バリア(耐久3000)
のバフを付与します。
単発攻撃絶対食らわないという意志を感じるバフです。
ダメ押しのバリア3000がなかなか優秀なのもポイント。
という感じで防御バフとしては悪くないですが、リンクアビリティのため1アビとはどうしても競合してしまうのがネック。
基本的には1アビの固有デバフが最大になるまでは1アビ優先になるでしょう。
3アビ フェイスオブザムーン
水属性キャラの水属性攻撃UP
月狂の涙効果
奥義ゲージUP(15%)
月が満ちる
奥義バフに次いで重要となるアビリティ。
水キャラ全体に水属性バフ(2ターン)と奥義ゲージを15%アップさせ、月の満ち欠けを1ターン進めつつ、「月狂の涙」という固有バフ(2ターン)を付与します。
月狂の涙
月の満ち欠けに応じて攻撃性能UP
※月の満ち欠けに関しては奥義解説の方で詳述します
この固有バフは月の満ち欠けの状況によって性能が変化し、
三日月―DA20%アップ
上弦―DA20%アップ、水追撃20%
望(満月)―DA20%アップ、水追撃20%、ダメージ上限10%アップ
というように、満月に近づくにつれ性能が強力になっていきます。
が、「月の満ち欠けがない=奥義バフやムーンの召喚効果によるバフがかかってない」場合、月狂の涙は特に効果のないバフになってしまいます。
なので、基本的にハーゼリーラの奥義を打った後に使うことが鉄則です。
打ってから2ターン後に使うというやり方もあります。
※2ターン後に使えばダメージ上限アップの恩恵を得られるため
奥義解説
モーントリヒト
水属性ダメージ(特大)
5ターンの間水属性キャラの攻防が徐々にUP
ハーゼリーラをフロントで運用する場合、極めて重要になる奥義。
奥義発動ターンを含む5ターンの間、水属性キャラに特殊なバフが付与されます。
この特殊なバフというのは月の満ち欠けが発生することを意味し、月の状況によってバフの効果量が変化します。
奥義発動直後は、まずこの三日月の状態になります。
この時の攻防は15%アップです。
2ターン目も同様に三日月ですが、バフの効果量には違いがあり、
ここでは攻防が20%アップとなります。
分かりやすく奥義直後を前半、発動後のターンを後半とするなら後半の方が効果量が多いです。
三日月が進むと今度は上弦の月になります。
上弦も三日月と同様に2ターン持続するものの、効果量は違いあり。
こちらも分かりやすく前半・後半と区別すると、上弦前半では攻防が25%アップします。
上弦後半になると、攻防が30%アップ。
そして望(満月)になると35%アップします。
以上、かなりゴチャゴチャになってしまいましたが、三日月から満月になるにつれて攻防バフが上がっていくという非常にユニークなバフです。
まとめると以下の通り。
三日月前半―15%
三日月後半―20%
上弦前半―25%
上弦後半―30%
望(満月)―35%
要するに、残りターンが少なくなっていくにつれて強くなるバフという理解で問題ありません。
あとは「三日月2ターン・上弦2ターン・望1ターン」というのさえ押さえていれば大丈夫かと。
なお、注意点として、ハーゼの奥義バフがかかった状態で再度奥義を打つと、月の満ち欠けの状況にかかわらず三日月からの再スタートとなります。
なので奥義を打つ際、バフの状況はしっかり確認することを忘れずに。
ちなみに、ザ・ムーンによるバフも効果量や月の満ち欠けはハーゼリーラと全く同じです。
そのため、ハーゼの奥義が使えずバフが付与できない場合、ムーン召喚で代用するという芸当もできます。
サポアビ解説
月海の羽衣
水属性キャラが月の満ち欠けに応じて防御性能UP
月の満ち欠けがある時限定のサポアビ。
月の状況によって効果が以下のように変化します。
三日月―防御20%アップ
上弦―防御20%アップ、火ダメ20%軽減
望(満月)―防御20%アップ、火ダメ20%軽減、火ダメ20%カット
とりあえず月の満ち欠けがあれば何かしらの防御効果がはたらくので、バフをなるべく途切れないよう立ち回るといいでしょう。
月の逆位置
サブメンバー時
経過ターンに応じて水属性キャラの攻撃UP/防御UP
ハーゼリーラの目玉その2。
サブにいる時、フロントの水属性の攻防を経過ターンに応じて上昇させていくサポアビです。
その効果量は、1ターン目は攻撃1%(別枠)・防御2%から始まり、
20ターン目で最大まで累積すると、攻撃20%・防御40%となります。
ターン毎に攻撃は1%ずつ、防御は2%ずつ上がっていく計算です。
劇的なバフというわけではありませんが、水属性限定という以外特に制限もなく、とりあえずでハーゼをサブに入れても全く問題ありません。
ただし、これはバフアイコンのない逆位置効果であるため、ハーゼがサブからフロントに出てくるとバフは消えてしまいます。
なのでハーゼをサブのみで運用する場合は、編成する位置に注意。
女教皇の正位置
バトル登場時
自分にトーラの書効果(1ターンに同じアビリティを連続2回まで使用可能)
◆再発動不可
ハーゼリーラの目玉その3。
サブからフロントに出てくると、「トーラの書」という固有バフが自身に付与されます。
トーラの書
1ターンに同じアビリティを連続2回まで使用できる状態
(リンクアビリティの場合はリンクアビリティ同士で2回まで使用可能)
※永続消去不可
これにより、ハーゼが持つ全てのアビリティは2回連続で使用が可能です。
また、追加効果により、1ターンに一度しか使えないというリンクアビリティの制約もなくなるため、
・1アビの連続使用
・2アビの連続使用
・1アビ2アビを1回ずつ使用
ということができるようになります。
この恩恵は大きく、
1アビはデバフを最大まで付与し終わってもCT5で2回使えるスロウになり、
2アビは一度に最大2名まで被ダメほぼシャットアウトの状態にさせることができるようになるなど、実質的に性能が強化されます。
トーラの書が付与されてからがハーゼリーラの真骨頂と言っても過言ではありません。
そのためハーゼをフロントで使う場合は、何が何でも正位置の発動が不可欠になるでしょう。
まとめ
というようにハーゼリーラの性能を見ていきましたが、まとめると以下のようになります。
長所
・永続消去不可かつスロウ付きのデバフ持ち
・上手く使えば攻防バフをほぼ永続して付与し続けられる
・サブ運用だけでも持ち味を生かすことが可能
短所
・全体的に性能は控えめ
・正位置効果や奥義バフへの依存度が極めて高く、それらがないと強みが半減してしまう
・味方に付与するバフに消去不可のものがなく、ディスペルに弱い
総評
月の満ち欠けを軸として戦うバッファー兼デバッファーです。
永続消去不可かつ4つの弱体効果を付与できる1アビ、
(味方1名限定ではあるものの)単発攻撃を確実にシャットアウトする2アビ、
状況次第では追撃や上限アップを狙える3アビ、
奥義バフで長時間攻防バフを継続できる
など、悪くない性能を持っています。
しかし、性能的には控えめという印象は拭えず、良くも悪くも正位置効果と奥義バフ(月の満ち欠け)が揃って初めて真価を発揮するキャラであるため、必然それらへの依存度は高いです。
というか正位置でリンクアビリティの制約を無視できるという効果がなんか本末転倒になっている気はしますね。
そうまでしてリンクアビリティを組み込む必要性を感じないというかなんというか・・・。
1アビ2アビがリンクアビリティでなければ評価はもう少し高かったと思われます。
また、肝心の奥義バフや2アビ3アビのバフが消去不可ではないため、敵からのディスペルに非常に弱いです。
ハーゼリーラの性能上、奥義バフが消されたり奥義が打てなくなると大分辛いので、ディスペルガードでの対策やムーン召喚も視野に入れたいところ。
以上のように見所はあるものの、ネックな部分も多いキャラと言えます。
おわりに
以上、ハーゼリーラの性能解説でした。
総合的に見ると長期戦に強いキャラですが、キャラパワーはどちらかと言うと控えめです。
ハーゼがいることで戦局が変わったり、戦力が劇的に強化されるということは残念ながらありません。
良く言えばマイルド、悪く言えば尖った強みがないという感じ。
が、完全に入れ得性能になっている逆位置のおかげでサブ運用がしやすく、サブでの起用は多いです。
もしハーゼの取得がまだであるなら、逆位置に価値を見出せるかどうかで優先度が変わってくるかと。
まぁ正直なところ、性能的には賢者の中だと下位の部類なので、何かしらのアッパー調整は欲しいところですね。
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