はじめに
タイトルの通り、ここでは2021年の上半期にレビューしたゲームをつらつらまとめていきます。
興味のあるタイトルがありましたら、リンクから飛んでいただけるとありがたいです。
記事一覧
1月
プレイグテイルイノセンス
中世ヨーロッパを舞台にしたステルスアクション。
異端審問官に追われる姉弟の逃避行を描いた作品となっています。
昨今のゲームでは中々珍しいほどにステルスに比重が置かれたゲームで、結構楽しめました。
敵AIがアホなのはネックですが、ステルス(正面突破も可)みたいなゲームに飽きていたので丁度よかったですね。
続編も出る予定らしいので、出たら多分やると思います。
みんなで空気読み。
空気読みシリーズ一発目。
内容は色んな意味で薄く、ミニゲーム感覚で緩く楽しむ感じのゲームです。
誰かと一緒にプレイすると面白いかも。自分は一人でやりましたが
シュタインズゲートゼロ
シュタインズゲート関連作品。
「もしシュタゲ無印で紅莉栖を救えなかったら」というifを描いたSFアドベンチャー。
大団円にならないのが確定しているのでプレイする気はなかったんですが、いつぞやのセールで安くなってたので誘惑に負けてプレイしました。
無印と比べると伏線回収の低さや描写不足が散見され、無印には及ばないと思いますが、大きな破綻はなくifシナリオとしてはまずまずな出来だったかなと。
というかゼロはアニメ版のフォローが凄まじく、アニメを見てようやく完成する作品だと思います。
特に終盤の展開は完全にアニメの方が上を行ってましたし。
そういう意味では時間泥棒な作品ですね。
2月
探偵神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ
神宮寺三郎シリーズの過去作品の中から、選りすぐりの作品をリメイクしオムニバス形式にまとめた作推理アドベンチャー。
1つあたりのボリュームはそこまで多くないものの、全部で14の物語が収録されているのでお得感があります。
自分は神宮寺シリーズ初プレイでしたが、予備知識なしでも特に問題なく楽しめました。
銃なしでも重厚なハードボイルド感がたまらなかったですね。
推理も適度に当たって適度に意表を突かれるのでアクセントがありました。
ただ、UIの古臭さ・使いづらさはかなりきついです。いつの時代のゲームだよって突っ込みたくなるレベル。
そこにさえ目をつぶれば良質なADVだと思います。
バディミッションBOND
とあるリゾート地を舞台に、バディを組んで犯罪組織と戦うアドベンチャーゲーム。
『アイシールド21』や『ワンパンマン』の作画を手掛けた村田雄介さんがゲーム内イラストを担当しており、全編にわたって少年漫画チックなテイストなのが特徴。
ストーリーも王道まっしぐらという感じで勢いがあり、伏線も非常に丁寧なので刺さる人には刺さる作品です。
が、物語全体の完成度は非常に高いとは思うものの、王道を意識しているためかいささか捻りがなく、肩透かしを食らった感があるのは否めませんでした。
せっかくキャラの掘り下げが深く、色々と面白い展開に持っていけそうなのに、結局はオーソドックスな展開に終始していたのが非常にもったいない。
多少滅茶苦茶な展開だとしても、「あいつならやりかねん」と思えるぐらいキャラ描写はしっかりしているので、もうちょっと冒険して欲しかったなと。
また、重要事項に関する伏線はあまりにも丁寧で分かりやすく、今明かされる衝撃の事実!という展開も「まぁそうだよね」ってなることが多かったです。
レーティングはCERO:Cですし、プレイヤーを信用してもっと分かりにくくしてくれてもよかった。
そういう意味では、良くも悪くも王道を突き詰めた作品なのかなと思います。
The Park
遊園地を舞台にしたホラーアドベンチャー。
母親が遊園地でいなくなった子供を探して歩き回るだけのゲームとなっています。
・ボリュームは少ない
・ストーリーは難解
・そもそもホラーというには怖くなさすぎる
という感じで、個人的な満足度はかなり低いです。
一度クリアしたら二度とプレイしたくないタイプのゲーム。もう二度とやらない自信があります。
あと、パッケージにも描かれている赤い目をしたリスの着ぐるみはほっとんど出てきません。
作品全体で数えても10秒くらいしか登場しないです。
プレイ前はてっきりこいつが襲ってくるものとばかり・・・。ある意味パッケージ詐欺。
ただ、記事自体は意外と閲覧数が伸びたので、その点は感謝してます。
千里の棋譜
将棋を題材にしたミステリーアドベンチャー。
大きく二つの物語に分かれており、
名人失踪の謎やAIを巡って将棋界に大波乱が巻き起こる一部、
プロ棋士を目指す者達の戦いや二十数年前の名人戦に隠された真実を追っていく二部、
というように将棋とミステリーを上手いことミックスさせた作品になっています。
将棋に関する解説が豊富なので、将棋初心者でも安心して楽しめる親切設計も大きな特徴。
『レイジングループ』を手掛けたケムコが制作した作品ということもあり、プレイ前から期待値は高かったんですが、期待を裏切らない作品でした。
二部で扱われたある設定のやりすぎ感や、相変わらず声優陣の演技に不安がある点などはありましたが、概ね満足できる作品でしたね。
対局描写とそれを見守るギャラリーの解説が少年漫画並に熱いので、ノリと勢いで一気に読み進められました。
3月
みんなで空気読み。2
空気読みシリーズ第二弾。
元々一発ネタだったはずの続編ということもあってか、少々ネタ切れ感がありました。
全体的に前作の方がクスっとしたかなと。
既に3も出ていますが、やるとしてもしばらく経ってからですかね。
Layers of Fear
画家を操作して絵の完成を目指すという一風変わったホラー。
ホラーと言ってもどちらかと言えば不気味な演出で攻めてくるタイプのもので、滅茶苦茶怖いというわけではありません。
ゲーム部分も、操作性が悪い部分はありますが高度な操作を要求されることはなく、基本的にただ歩き回って絵の材料を集めるだけです。
なのでプレイ中は、拾えるメモや資料を見ながら画家のバックボーンを考察する時間が長く、そういった作業が好きじゃないと会わないゲームなのかなと思います。
夕鬼零
VR形式でホラーテイストのサウンドノベルを読む作品。
VRでサウンドノベルと聞くと何のこっちゃよく分からないかと思いますが、簡単にまとめるなら「一人称視点でテキストを読みつつホラーな演出を間近で体験できる」という独特なゲームです。
これが意外と親和性があります。
テキストを読んでたらいきなり手がバンと出てきたり、得体の知れない何かが出てくる場面に差し掛かると、実際目の前にそれが現れたりと結構怖い。
ホラーの新たな可能性を感じられました。
が、このゲームも続編が決定しているんですが、そっちの方は普通に一人称視点でアクションとかあるタイプのホラーらしいんですよね。
せっかくの可能性が・・・。
キングダムハーツメロディーオブメモリー
コンシューマー向けのキンハーシリーズでは初の音ゲー。
一部楽曲を除き劇中で使われたBGMやテーマソングが9割近く収録されており、これ一本でこれまでのシリーズの楽曲を振り返ることが可能です。
肝心の音ゲー部分は正直ブラッシュアップできてない感満載(ノーツが見づらい、ボス戦の仕様など)でしたが、ファンアイテムとしては持ってて損はありません。
やっぱキンハーは楽曲のクオリティが高いですね。『光』とか『Passion』とかいつ聴いても染みる。
あとキンハーではよくあることですが、ナンバリングではないものの普通にストーリーが進展します。
これいい加減どうにかならないんですかね・・・。いや今更か・・・。
4月
モンハンライズ
スイッチ初のモンハン。
前々から楽しみにしてたタイトルの一つでした。
ワールド/アイスボーンの不満点を解消しつつ、新たにガルクや操蟲などアクション面を支える要素が登場し、結果的にかなり快適な作品だったと思います。
多少操作は煩雑になりましたが、そうなってしまうだけの見返りは大きかったなと。
また、敵AIはターン制を意識しており、特にラージャンなんかは(まだG級じゃないとは言え)露骨と言えるほどに隙が増えてて戦いやすく、他のモンスターもしっかり見ればチャンスが分かるようになっていて理不尽感があまりなかったです。
シャトルランは微妙にありますが、蟲のおかげで対応しやすかったのもありがたい。
それとストーリーは、従来通り一つの拠点を舞台に展開される路線に立ち返ったり、NPCが役職ではなく固有名が付いたりと前作以上に感情移入しやすくなっていました。
モンハンには正直ストーリーは求めてないですが、やっぱこういう「村(里)に生きるハンター」路線の方が好きですね。
廃深
エロ要素が盛り込まれたホラーアドベンチャー。
鉈を持って追いかけてくる着ぐるみを掻い潜りつつ、閉じ込められた廃ホテルから脱出するというゲームです。
ゲーム自体は決してつまらなくはなかったものの、UIやユーザビリティには難ありで、自衛しないと詰みセーブになる箇所の存在や、フラグを建てないと回収できないアイテムのせいで探索がめんどくさい点など、不満な点が色々と見受けられました。
特に詰みセーブに関してはいつの時代のゲームだって感じ。久しぶりにこういうゲームにぶち当たりました。
といったようなことを記事で書いて投稿したんですが、思いの外ウケが良く、上半期では一番閲覧数の多い記事になりました。
みんな同じような感想を抱いてたんでしょうか。
密室のサクリファイス
とある地下都市を舞台に繰り広げられる脱出ゲーム。
一昔前の萌えイラストに対して鬱要素全開のヘビーなシナリオというアンバランスさが特徴の作品で、全体的に結構殺伐としてます。
下手なデスゲームものより雰囲気が悪いです。
また、脱出ゲーム部分もこれまたヘビーで、ヒントなしでは解けない謎やパズルが多く、一言で言えば骨太です。全てノーヒントで行ける人は間違いなくIQ高い。
それだけに自力で分かった時の爽快感は凄まじいです。得も言われぬ全能感を得られます。その後のパズルにつまづいてやっぱ馬鹿だなってなりますが
なので人を選ぶ作風ではありますが、刺さる人がプレイすると病みつきになること間違いなし。
自分はこの手の作品は大好物なので、最後まで一気にクリアできました。
最近こういうヘビーな脱出ゲームってほとんど見ないので、ドカンと一発大作が出て欲しいものです。
ドラクエ11S
ドラクエ11の完全版。
自分はこれがほぼ初ドラクエでした。
なんとなく今までよけてたんですよねドラクエ。ガチガチのコマンド式RPGはあまりやらないので。
が、ふと興味が出てやってみるとこれがまぁ面白かったですね。
古き良きって言うとあまり誉め言葉じゃないのかもしれませんが、それがピッタリだと思う作品でした。
RPGの原型はここから始まったんだなって。
初心者故に最後の展開についていけなかったのが残念でしたが、全体的に楽しめたのでよかったですね。
5月
神田アリス も 推理スル
推理要素がちょっとある百合ゲー。
自分は百合ゲーは初めてだったんですが、推理という単語に釣られてプレイ。
が、その結果正直期待外れでした。
なんと言ってもシンプルに推理の質が低いです。終始「え?」とか「いやいや」とか思いながらやってた記憶。
これで推理を名乗っちゃいけないと思う・・・。
また、百合部分に関してはこういったゲームが初めてなだけについていけませんでしたね。
女の子同士で普通にガッツリ恋愛してて思わず面食らいました。
もっと緩い感じだと思ってたらびっくり。
その後他の人のレビューを見てみたんですが、「百合ゲー初心者にもおすすめ!」みたいなことを書いている人がちらほらいて、これで初心者向けなのか…と二重にショック。
自分は百合ゲー向いてないみたいですね・・・。
バイオハザードヴィレッジ
バイオシリーズ最新作。
モンハンと同じくらい楽しみにしてた作品でした。
結果大満足。
イーサンの最後の戦いを描いたストーリーで、『7』から始まった一般人の戦いがこれで一応終わりました。
『7』からの一般人路線には結構思うところがあったんですが(これ別にナンバリングじゃなくて良くない?的な)、こうして終わるとなんだか寂しい。
DLCも動き出したとのことなので、今後の展開にも期待します。
G-MODEアーカイブス11千羽鶴
フィーチャーフォン向けに配信されていたアプリを移植した作品。
舞台や登場人物を共有しつつも、ルート分岐によって物語のテイストが180度変化するのが特徴のホラー(?)ゲームとなっています。
元はガラケー向けのゲームなのでどうしても操作性は悪いですが、骨子のストーリー自体は中々面白かったですね。
グロありサスペンスあり笑いありとバラエティ豊かでした。
『かまいたちの夜』のような作品が好きなら、おそらく楽しめると思います。
6月
ワールズエンドクラブ
ダンガンロンパの小高氏と極限脱出の打越氏がタッグを組んで生まれたアドベンチャー。
12人の少年少女が崩壊した日本を旅しながら東京を目指すという冒険活劇的なテイストの作品です。
上半期プレイした作品の中では一番残念だと思った作品でした。
詳しくは感想の方で書いてますが、まぁちょっとでも期待してしまったのが仇になりましたね。
コロコロコミックとかでメディア展開されているのは知ってたので、それ相応に期待値は下げていたつもりではあったんですが。
なんか子供向けと子供だましを履き違えてる感。
この記事もウケがそこそこ良かったので、合わなかった人には合わなかったんだなぁと思います。
ファタモルガーナの館
屋敷を舞台に展開されるサスペンスアドベンチャー。
女中の案内で屋敷に眠る記憶を紐解きながら、様々な真実に触れていくという作品です。
悲劇をテーマにしているため陰鬱な描写が非常に多く、全体的にえぐみが強くなっています。
ただ、悲劇にはちゃんとした理由があり、それが見えてくると登場人物ひいては物語全体の見方が変わっていくという構造になっており、読みごたえは抜群。
ある機能を利用したネタばらしもお見事でした。初見で気づくとちょっと得した気分になれます。
ストーリー自体は恋愛要素が強めだったり、悲劇がいかにも”悲劇”って感じで正直肌には合わなかったんですが、完成度は高く高評価も納得の作品でした。
あとCiao Carinaという曲がほんと最高。
ICEY
中国のゲーム会社が手掛けた2D横スクロールアクション。
ICEYという女性型アンドロイドを操作して敵と戦うというオーソドックスなアクションゲームです。
と、ここまで見るとよくあるゲームですが、本作の特徴は何と言ってもメタ要素。
ICEYに随行している小型ドローンが常にICEYの行動をナビゲーションしつつ、時にはメタ全開のネタを披露しまくります。
有り体に言えば、デッド〇ールとか銀〇のようなのがゲームになったイメージ。
なので必然人を選びますが、真面目なアクションと豪快なメタネタのギャップがなんだか癖になる作品です。
不満点は多いですが、自分は結構楽しめたかなと。
NINJA GAIDEN:マスターコレクション
過去にps3やXboxなどでリリースされていたNINJA GAIDENシリーズ3作品を一つにまとめた作品。
NINJA GAIDENは、忍ぶ気0の忍者リュウ・ハヤブサを主人公にしたアクションゲームで、爽快ながらも理不尽要素満載の高難易度アクションとして名を馳せたシリーズです。
いわゆる死にゲーにあたる作品であり、ソウルライクのようなハクスラ要素はないもののシンプルに敵が強く、それが集団で攻めてくるため劣勢を強いられがち。
死にながら活路を見出していくタイプのゴリゴリに人を選ぶ作品となっています。
自分はこの類の死にゲーが好きなので、ニンジャガ自体には興味があったんですが、今更ps3でやるのもなぁって感じで尻込みしてたら移植されると知り即購入。
って感じで一気に3作品初見でクリアしました。
世間の評価通り理不尽に死にまくるゲームでしたが、なんだかんだ最後までやる気失わず行けましたね。
ただリプレイはもういいかなって感じです。特に1と3はもうやりたくない・・・。
総評
という具合に上半期にレビューしたゲームをまとめてみました。
個人的に当たりだったのはやっぱりモンハンライズとバイオヴィレッジですね。
この二つに関しては期待以上の面白さでした。やるなカプコン(上から目線)
反面残念だったのはワールズエンドクラブ。
これについては別にそんな期待してなかったのに、それでも「面白くないなこれ・・・」って思うレベルでした。
ストーリーは尋常じゃないレベルでツッコミどころが多いわアクション面やUIはテストプレイしてないの丸分かりだわでシンプルに完成度が低かったです。
開発期間が足りなかったんでしょうかね?だとしたら残念。
おわりに
以上、上半期レビューしたゲームのまとめでした。
上半期はカプコンというイメージが自分の中では強いですね。モンハンとバイオが来たので。
下半期はこれやりたいってゲームがちょっとおぼろげなので(メガテン5が気になってるぐらい)、しばらくは積みゲー崩すかって感じです。