バディミッションBONDクリア後感想 バディを組んで捜査する王道ADV/男女関係なく楽しめるが満足度は女性の方が上か

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画像出典:My Nintendo Store
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はじめに

ここでは、『バディミッション BOND』をクリアした感想をつらつら書いていきます。

※クリア後の観点から書いているのでネタバレ注意です

本作はコーエーテクモから発売されたゲームで、任意のキャラとバディを組んで犯罪組織を追っていくという少年漫画チックなアドベンチャーとなっています。

ゲーム概要

ストーリー

※作中の世界観および舞台となる国やその文化は本作独自のもの

リカルド共和国。

この国で亡き父の背中を追って警察官となったルークは、ある日署に届いた誘拐事件を示唆するメールがきっかけで、世界を股にかける怪盗アーロンとの邂逅を果たす。

誘拐されたのはアーロンの義姉にあたる女性で、アーロンと共に無事彼女を救い出したルーク。

だが、その事件を引き起こしたのは警察上層部と深い繋がりを持つ「DISCARDディスカード」という犯罪組織で、DISCARDに目をつけられたルークは罪をでっち上げられ、刑務所に投獄されてしまう。

そしてそこで、父親がDISCARDを追って殉職していたことを知る。

その後アーロンの助けによってなんとか刑務所を脱出したルークは、父の仇であるDISCARDを追うため、アーロンと共にDISCARDの本拠地があるとされる世界有数の歓楽地・ミカグラ島へ出発。

途中、ミカグラ警察公安部の要請によりDISCARDを追うことになったモクマ、復讐のためDISCARDのある人物を追っているチェズレイを道連れにミカグラ島へ着いた一行は、現地警察の公安部長であるナデシコのサポートの下、DISCARD極秘捜査チーム―通称「チームBONDボンド」を結成し動き出すのであった。

本作の特徴

バディで捜査・潜入するアドベンチャー

『バディミッション』というタイトルの通り、本作は操作キャラ4名のうち2名を選んでゲームを進めていくスタイルとなっている。

各キャラにはそれぞれ特徴があり、また状況によって対応できるケースが違っているため、特徴やケースを把握して適切にキャラを使い分ける必要がある。

と、これだけではよく分からないと思うので、以下順を追って解説していく。

シンキングタイム

まず本編では大きく分けて

・シンキングタイム
・捜査ミッション
・潜入ミッション

の3つに分かれている。

最初の行程がここで取り上げるシンキングタイム。

これは簡単に言えば「今後の方針を決めること」で、事前に入手した情報をもとに

・捜査ミッションではどういった情報を収集しておくべきか

・潜入ミッションでどういった潜入ルートを構築できるか

といった土台部分を整理していく。

捜査ミッション

本作の目玉その1

シンキングタイムが終わると次は捜査ミッションに移行。

捜査ミッションとはその名の通り捜査するパートで、シンキングタイムで決めた方針を基に捜査を行い、聞き込みをメインに情報を収集していく。

なお、捜査可能な範囲はチャプターごとにあらかじめ決められている。

また、(後述の潜入ミッションもそうだが)この捜査ミッションでは4名のうち2名を任意で選び捜査していくことになる。

最初の方でも述べたが各キャラには特徴があり、

例えばルークは元警官として穏便な応対が可能で、主に一般人への聞き込みが得意だが、荒っぽい人間に対しては上手く対応できない。

一方アーロンは、短気で喧嘩っ早いためルークのような応対はできないが荒事には慣れており、裏社会の人間やゴロツキなどへの対処が可能

というようにキャラによって得手不得手があり、これを把握しつつ場面場面で適切なキャラを選択して聞き込みを行う。

ex)一般人がいるエリアではルークが、裏通りなど後ろ暗い人間が集まるエリアではアーロンがという具合

場面ごとに適切なキャラ―すなわち正解を選ぶと必要な情報とヒーローゲージというポイントを入手できる。

ヒーローゲージ
クリアランクに関わるもので、高ければ高いほどクリア時の評価が高くなる(最高S)。
ランクに応じてサイドエピソードの解放数が変化するため、基本的に高ランクでクリアすることが推奨される。

以上のように、基本的にはこのようにして捜査を進めていき、必要な情報が集まると潜入ミッションに移行する。

潜入ミッション

本作の目玉その2

潜入ミッションでは、捜査で得た情報を基に実際に現地へ潜入する。

ここでも4名のうち2名を選びバディを組むが、捜査の時とは違い潜入ミッションではキャラごとの特徴はなく、誰を選んでもゲームを進めづらくor進めやすくなることはない。

※ただし、ごく一部の潜入ミッションでは特定のキャラがいないと先に進めないルートもある

また、潜入ミッションのみ3Dでの操作になり、ちょっとしたアクション要素を踏まえつつロックや仕掛けを解いていく。

時には敵と対峙することになるが、その場合はQTEで戦う。

これを突破するとステージクリアとなり、次のチャプターが解放。

漫画を意識した演出

本作は、『アイシールド21』や『ワンパンマン』などの作画を手掛けた村田雄介氏がキャラデザ・背景を担当しており、随所に見られる漫画的な表現(コマ割りや吹き出し)が特徴。

要所要所ではちょっとしたコミックムービーも挿入され、ダイナミックで躍動感のある村田イラストを堪能できる。

また、メインキャラの差分も多く、台詞や場面によってイラストがコロコロ変化するため状況が分かりやすい。

ゲームを彩る豊富なサブエピソード

本作には

・メインストーリーである「ミッション」

・バディとのやり取りを描いた「バディエピソード」

・サブキャラ達との交流や敵の裏側を描いた「サイドエピソード」

という3つのモードが存在する。

特に下2つでは、何気ない日常を描いたものやキャラの掘り下げ、今後の展開にかかわる重要な伏線など様々なエピソードが展開され、本編を補完する以上の役割を担う

このため、本編以外の2つのモードだけでもかなりのボリュームがあり、全部クリアしようとすると少なくとも40時間はかかるだろう。

感想

良かった点

ボリューム満点のADV

こういったアドベンチャーゲームは大体30時間もあればいい方だと思いますが、概要でも触れたように本作はかなりのボリュームがあります

本編だけでおよそ30時間、サブエピソードは(ボイスを飛ばさない場合)15時間近くという具合にこれ一本で相当遊べるでしょう。

自分の場合、全エピソードをコンプするのにおよそ48時間かかりました。

正直プレイ前は20時間ぐらいで終わると思っていたので、このボリューミーさにはただただびっくりです。

キャラの描写・掘り下げが丁寧

本作では敵味方を問わず人物描写が非常に丁寧です。

そのため、このキャラはどういう性格なのか、どういった考えや行動理念を持っているのかが分かりやすく、「なぜこの場面でそんな行動をとるのか」というような事態もなく、今までの積み重ねをもってキャラを動かしているのがありありと伝わってきました。

一見ツッコミどころのある行動でもその意図や経緯はしっかり描写されています。

特にメインキャラ4名はバディエピソードやサイドエピソードを含め丹念に掘り下げられるので、印象に残りやすいです。

なのでキャラゲーとして見ると良くできてるなという印象。

悪かった点

順当過ぎるストーリー

ストーリーは破綻なく順当に進み、キャラが意味不明な行動をするとかもないのでストレスが溜まることはないんですが、王道を意識しているためか如何せん順当過ぎるきらいはあります

ぶっちゃけて言うなら展開が想像できてしまうんですよね。

あらかじめ大筋が決まっててそれに沿って予定調和に進んでいくというか、一言で言うと「物語がキャラを動かす」という感じが強いです。

そのせいで、とまでは言いませんが、せっかくキャラの掘り下げが丁寧で面白そうな展開に色々持っていけそうなのに、良く言えば王道悪く言えばオーソドックスな展開に終始しててもったいないなぁと思うことが何度かありました。

なので個人的な印象としては「そう来たか」というよりも「そう来るよね」と感じることが多かったです。王道のセオリーを外さなさすぎる。

「それが王道の良さだろ」と言われれば反論できないんですが、もうちょっと予想を裏切ってほしかったなというのが率直な感想です。

伏線が分かりやすすぎる

※画像は伏線と関係ありません

ストーリーの順当さと関連する部分。

物語上での伏線は丁寧に描写しているのが災いしてかちょっと分かりやすすぎます。

例としてはあるキャラがあからさまに意味深な台詞を言ったり、またあるキャラのとある事柄に関するリアクションがその後の展開を物語っていたりという感じで、「はいここ伏線です!ちゃんと覚えといてね!」と言わんばかりのものが多かった印象。

なので実は〇〇だった!みたいな展開も「な、なんだってーー!!?」ではなく「やっぱり」となることが多かったです。伏線はもっとさりげない感じでよかったかと。

特に黒幕の正体はあるキャラの発言や行動(サブエピソード込み)を整理すれば中盤には分かってしまいます。とか偉そうに言っといて自分が分かったのは中盤終わったぐらいの頃ですが・・・。

推理もののアドベンチャーをよくプレイしている方は早い段階で察しが付きそうです。

ただ、「ルーク」関連のミスリードにはまんまとひっかかりました。

あそこは「はぇ~」ってなりましたね。OPすら利用するのはお見事。

あとは下のシーン。

この後どうなるのかと思ったら「あーなるほど」って感じでした。

頭を使う部分もあるにはあるが・・・

本作は捜査したり謎解きがあったりで分類としては推理ADVにあたるかと思われますが、難易度はかなり低いです。

特に前半はやるだけ時間の無駄とも言えるようなものが多く、例えばルークが無実の罪で投獄された場面だと、

1.ここはどこだ?周りを調べてみよう!

2.汚いなー鉄格子があるなー

3.よし分かった!もしかしてここ・・・刑務所!?

というのを真面目にやらせてくるのでちょっと頭抱えます

「いや見たら分かるやん」と突っ込まずにはいられない。

流石にそのレベルの推理は序盤ぐらいで後半になるにつれ難しくはなっていきますが、大半は推理というより記憶力を試すようなものが多く、その覚えておくべき情報も色付きで分かりやすく示されるので、頭を使う場面はそんなに多くありません。

チュートリアルが恐ろしいほど丁寧なこともあり、この手のジャンルの入門編としては悪くないのかなぁという感じ。

なので逆に言うと、骨太な謎解きを楽しみたいという方には残念ながらおすすめできないですね。

QTE関連

潜入パートは3Dで敵と戦う時はQTEというのは概要でも述べた通りですが、このQTEはお世辞にも面白くありません。

一番気になったのはレスポンスの悪さ

基本的に早押しではなくタイミング良く入力しろ的なものが多いにも関わらず、入力のタイミングが変にガバガバです。

今の大丈夫だろというのがmissになったり、今のは流石に遅かったなというのが成功したりという感じで結局最後までイマイチ要領が掴めませんでした。

自分は純正品ではなく他社製のコントローラーを使ってるのでそのせいかなと思ったんですが、調べた感じどうやら純正のものでもレスポンスは悪いらしいです。

もしこれからプレイされる方いれば、ストレス必至なのは覚悟しておいた方がいいかと。

個人的にはQTEには抵抗がなく、バイオ6の悪名高いQTEも楽しめたぐらいには好きなんですが、本作のは楽しくなかったというか全く合わなかったですね。

本作のターゲット層について

最後に本作のターゲットについて思ったことをちょっと書きます。

公式Twitterでは、本作は「すべての人に贈るアドベンチャーゲーム」と紹介されており、自分もその点には同意するんですが、一男性プレイヤーとしてこのゲームをクリアして思ったのは、「男性も楽しめるけど女性の方がもっと楽しめるだろうなぁ」という点。

開発がルビーパーティーという女性向けゲームを多数手がけてきたチームが担当したということもあり、「それっぽい」描写は少なくないです。キャラの男女比率も男性が多め。

ぶっちゃけ男の自分にはついていけない部分が両手で数えられない程度にはあったかと。

特にスクショ上側のお座りルークは(好きな方には申し訳ありませんが)「うへぇ・・・」ってなりました。ちょっと媚び過ぎかな・・・。

ただ、極々一部ですが下のようなものもあったりします。

という具合になんとか間口を広くとろうとしているのは感じられますが、やはりテイストとしては女性向けの方に少し偏っているのかなぁという印象です。

人によってはちょっと癖が強く感じられるかもしれません。

おわりに

以上、『バディミッション BOND』のクリア後レビューでした。

漫画然とした王道のストーリーに簡単な謎解き要素が加わったアドベンチャーゲームです。

悪い点を長々と書きましたが終盤は結構燃える展開となっており、最後は綺麗に終わるので久々にクリア後の余韻が気持ちいい作品でした。

流石カタログチケットの対象にラインナップされるだけはあります。

ただ、王道まっすぐのストーリーをどう捉えるか、そして男性目線ではちょっと理解が難しい描写をどう見るかで評価は変わるのかなーと。

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