バイオハザードヴィレッジクリア後感想 今度の舞台は北欧の村/7から順当に進化した続編【ネタバレあり】

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はじめに

ここでは、『バイオハザードヴィレッジ』をクリアした感想をつらつら書いていきます。

※クリア後の観点から書いているのでネタバレ注意です

本作は『バイオハザード7』の直接の続編にあたり、7同様イーサンを操作して戦うストーリーになっています。

そのため、7との比較や一部7のネタバレも含まれているのでご注意ください。

ゲーム概要

ストーリー

ベイカー邸で起こった事件から3年。

イーサンはミアとともにヨーロッパに移住。そこでローズという女の子を授かり、家族3人で穏やかに暮らしていた。

が、ある夜突如としてクリスがイーサン達の住む家を強襲。

そして躊躇うことなくミアを殺害すると、ローズを奪取しイーサンを拘束。

イーサンは状況を飲み込めず、なす術なく昏倒させられるとトラックに乗せられどこかに移送されてしまう。

それから数刻。

気が付くとトラックは何者かによって襲撃されており、辺りに生存者は誰もいなかった。

状況を把握するため外に出ると、とある村に辿り着く。

が、村に入ると凶暴化した村人達に襲われてしまう。

この村はどうなっているのか。クリスはなぜ自分達を襲撃したのか。そしてローズはどこにいるのか。

分からないことだらけだがローズを探し出すため、イーサンは再び戦いに身を投じるのであった。

本作の特徴

7から正統進化

今作のゲームシステムおよび登場人物や設定等は前作にあたる7を踏襲しており、さらにそこから進化した部分も多い。

舞台は村

ヴィレッジというタイトルからも分かる通り、今作の舞台はとある村一帯となり、前作から空間スケールが広大になった。

村だけでなく、城や湖など他にも行ける場所は多いため探索しがいがある。

ただし決して開放的ではなく、周囲は山に囲まれ外界から隔絶されているため閉塞感や息苦しさがある。

それが村で起こっている異常さを際立たせており、舞台は広がっても恐怖感は損なわれていない

ライカン

敵は新たにライカンというクリーチャーが登場。

動きは機敏で知性も多少あり、鉈や弓などを駆使してイーサンに襲いかかる。

戦闘能力はガナードとマジニの間ぐらいといったところ。

基本群れで行動しており、集団で攻撃してくる。

アクション面の強化

アクションではL1でガードというのは前作同様だが、今作ではそこからさらにL1で押し返しが可能になった

ガードが成功したタイミングで上手く押し返しが決まると、敵を突き放し距離を取ることができる。

また押し返す際、周囲に敵がいるとそれらを一挙に巻き込む芸当も可。

敵は素早くなっているが、イーサンの機動力は前作からほぼ変わっていないため、戦闘する上でガード/押し返しの重要性は高い。

アイテム管理の変更

今作ではアイテムボックスがなくなり、4のように一括で武器やアイテムを所持/管理する仕様に変更された。

自分で自由に整理整頓できる点も4同様。

ショップが復活
謎の商人デューク。基本ギブアンドテイクの関係だが、時々イーサンに助言を行うことも

今作では4や5のようにショップが再び復活した。

デュークという旅商人を介して弾薬やアイテムの売買、武器カスタマイズなどが可能になっている。

それに伴い貨幣という概念も復活。

ショップを利用するにはLeiという通貨が必要となり、Leiは木箱や敵を倒すことで入手可能。

※Leiはルーマニアで実際に流通している通貨で、厳密にはLeu(レウ)の複数形

狩りと料理

今作では動物を狩ることが可能になった。

狩ると素材が入手でき、それを集めてデュークの元に持って行くと料理を作ってくれる。

料理には体力上限がアップするものや、ガードによるダメージ軽減率をアップさせるものがある。

※いずれも永続効果

4人の貴族

今作ではマザーミランダというローズを連れ去った教祖に付き従う4人の貴族が登場。

ローズを取り戻そうとするイーサンの前に立ちはだかる。

4人はミランダの子供という形で擬制的な兄妹関係を築いているが、信頼関係といったものはなく、仲は非常に険悪。

ドミトレスク夫人

画像出典:バイオハザードヴィレッジ公式サイト

身長3m近くある長身の女性。

城を領地としており、3人の娘達を従える。

とある理由から恒常的に血に飢えており、犠牲者から血を吸い取り渇きを満たしている。

ドナ

画像出典:バイオハザードヴィレッジ公式サイト

村の西の方にある人形屋敷を本拠にしている人形使い。

極度の対人恐怖症のため自らは喋らず、アンジーという人形を介してコミュニケーションをとる。

また屋敷の周りには幻覚作用のある植物が群生している。

モロー

画像出典:バイオハザードヴィレッジ公式サイト

半魚人のような見た目が特徴の怪人。

漁村が沈んでいる湖を縄張りとする。

その外見と幼稚な言動が原因で他の貴族からは軽んじられており、それを見返そうと功名心が強い。

ハイゼンベルグ

画像出典:バイオハザードヴィレッジ公式サイト

磁力で金属を操る粗暴な男。

村外れにある工場を根城にしている。

4人の中ではミランダに対する忠誠心が最も低く、内には反抗心を抱いており、それ故かミランダに敵対するイーサンの力量を試している節がある。

感想

良かった点

より遊びやすくなったゲーム性

シリアスな笑いも多い

今作では、敵が確実に弾薬やアイテムを落とすようになり敵を倒すメリットが増えた点や、4や5のようにアイテム売買要素の追加によってリソースを確保しやすくなった点など、前作からより遊びやすくなっています。

サバイバルホラーというよりもややFPS寄りになった印象。4をFPSで作ったらこんな感じになるのかなと。

そのため、ホラーという根本は変わってないものの、敵を倒す爽快感が増大しており、個人的には7よりも楽しめました

特に弾薬を入手しやすくなったことで、節約優先で敵をスルーしなくてもよくなったのはありがたかったですね。自分はどちらかと言えば見つけた敵は極力排除しておきたいタイプなので。

こういった変化は、ホラー重視のバイオ無印からアクション向上の2という変遷を彷彿とさせます。7が無印なら今作は2という感じ。

ホラー感は多少薄れましたが、死ぬほどビビりの自分としてはこういう路線の方が好きです。7だけはもう二度とプレイしたくないですし。

まぁベネヴィエント邸だけはあり得んレベルで怖かったですけど・・・。

敵見てガチで震えあがったのはPS版バイオ無印の振り向きゾンビ以来でした。

もしかしてシリーズで一番怖いシーンだったんじゃないですかねここ?周回の度にこれやるとか地獄なんですが・・・。

なーにが「バーイオ、こわくなーいよー」だよふざけやがって(涙目)

探索しがいのあるマップ

マップもどこに何があるのか、未発見のアイテムがあるのか明示してくれる

今作は村+その周辺とマップが広大なので探索箇所は増えており、探索しがいがありました。

ストーリーの進行上必ずしも行く必要はない箇所(寄り道)がそこそこあったのもよかったです。倒さなくてもいい中ボスもチラホラいましたし。

バイオでここまで寄り道したのは多分初めてのことだったと思います。

また、ロケーションも村をはじめ、城・人形屋敷・湖・工場とバラエティーに富んでいて、探索していてマンネリを感じさせないようになっていたのも◎ただ研究所がなかったのはちょっと残念だったかな・・・。

プレイ時間は6を除く従来のシリーズ作品とそこまで変わらなかったですが、プレイ体験としては濃密だっただけに時間以上に満足感がありますね。

ちなみに、クリア時間は難易度スタンダードで12時間22分でした。

自分は終始ビビりプレイ&ゲーム内のオブジェクトを博物館を見学するかのようにじっくり見てたので、かなり時間がかかった方です。

普通にやれば平均9~10時間程度でクリアできるかと。

シリーズとして進展があるストーリー

アンブレラのルーツ的な部分にも触れられる

前作にあたる7は7で好きなんですが、「バイオハザード」として見ると既存キャラがクリスぐらいしか出てこなかった上に、シリーズ全体を動かすようなストーリーではなかったんで、そこは結構不満があったんですよね。

「確かにバイオではあったけど、別にナンバリングである必要なくない?」という感じで。正直リベレーションズの方がよっぽどナンバリングっぽかったし。

が、今作ではクリスやジルなど善玉キャラが多く所属するBSAAが腐敗していることが判明

ex)BSAAの不手際で発生したベイカー邸事件の真相を隠蔽、B.O.W.の兵士を作戦に投入など

クリスはBSAAに不信感MAXという感じで、信頼できる精鋭部隊を指揮して独断で行動しており、ストーリーの最後は「落とし前つけさせてやる」とばかりに意気込んでエンディングと露骨に続編ないしDLCを匂わせる展開になっていました。

今までは割と正義の組織として描かれていたBSAAがそんなことになっているとはちょっと衝撃というか面白い方向に舵を切ってきた感がありますね。

特に対バイオテロ組織がB.O.W.を運用してるのなんてまさに「ミイラ取りがミイラになる」やんけと。ピアーズも草葉の陰で泣いとるわ。

ちなみに、ベイカー邸事件のその後の経過やBSAAの隠蔽経緯などは、DLCに収録されている「The Baker Incident Report」で明らかにされています。

これはある人物が独自に事件の内容をまとめたもので、その人物の視点から事件の裏側が結構詳しく書かれているので、シリーズファンや7が好きな方は必見です。

前作や今作でもちょろっと出てきたコネクションという組織の実態もある程度分かります。なるほどそこをそう繋げてくるかーという感じ。

誰の視点でのレポートなのかは前作をプレイしていればすぐ察しがつくと思います。もしかしたら続編にもワンチャン出るかも。

以上のように、バイオシリーズが再び動き出した感があるので、今後の動きにも期待大です。

悪かった点

相変わらずの舐めプムービー

話し合ってないで殺せばいいんじゃないかな・・・

個人的にはバイオって「ムービーで敵が舐めプ→思わぬ反撃で逆襲されるor逃げられる」みたいなのが結構あるイメージなんですが、今作でもそれは健在でした。

特にドミトレスク夫人とハイゼンベルグ。

夫人の場合は最初「殺す前にマザーにお伺いを立てないと」ってことでイーサンを殺さず拘束させておくに留めるということをしており、その行動自体は分かるんですが、でも武器は取り上げない模様

「ま、まぁ手にぶっ刺さったフックを無理矢理引っこ抜いて脱出されるなんて普通想定してないし・・・」という擁護はできなくもありません。

が、娘を殺されると「もうマザーとかいいわ殺してやる!」と豹変。

お、いよいよ殺る気か!と思いきやひと思いには殺さず、一旦地下にイーサンを突き落とした後、自分もわざわざ地下に降りて殺そうとするという・・・。

なんか無駄に回りくどいことしてきてちょっと吹き出してしまいました。

キレてる割に猶予をくれる

そんなに憎いならとっとと殺せばいいのに・・・。

探索中に遭遇したらノータイムで殺しにくるだけに、「あの時の突き落としなんやったん?」ってなりましたね。

あとはハイゼンベルグ。こっちは夫人よりも舐めプ具合がひどい。

流れ自体は夫人の時とは違うものの、結果として地下へ突き落とすのは同じ。この時点で苦笑い。

手を組むことを拒否したイーサンの挑発に乗る形で突き落としていますが、交渉決裂した時点でイーサンはもはや障害でしかないんだから、突き落としてないでその場で殺せよと。

しかもハイゼンベルグの場合、二度も突き落としますからね。芸なさすぎぃ!

おかげで地下にあったポリマー戦車とかいうメタぶっ刺さり兵器でやられるし。舐めプで死んだと言っても過言ではない。

こういう風に「戦闘時は全力で殺しにくるのにムービーでは舐めてかかる」というこの落差はやめてほしいですね。なんかコント見てるみたいでモヤっとするので。

次回作では少しでもいいから改善してほしいです。

ラスボスの存在感が薄い

画像出典:バイオハザードヴィレッジ公式サイト

今作でのラスボスを務めるマザーミランダですが、その存在感はぶっちゃけ薄いです。

設定的には、

・特異菌を発見しエヴリンを生み出した張本人

・ベイカー邸事件の原因を作ったと言っても過言ではない本当の意味での黒幕

・アンブレラ総帥であったオズウェル・E・スペンサーの師であり、彼に多大な影響を与え各地で起こったバイオハザードの遠因を作る

というように7と8のみならず、シリーズ全体の諸悪の根源に等しい存在となっています。最後はちょっとこじつけてますが

が、その反面本編では、

・マザーミランダとしてイーサンと関わる場面が数える程度しかない

・ミランダのことについて言及したシーンがあまりなく、バックボーンがおぼろげ(クリス編の文書で書かれているぐらい)

・他の貴族達と違い専用マップがなく、ミランダの元に行くとすぐラスボス戦に突入するという形になっており、少し簡素な印象を受けてしまう

設定の割に描写や掘り下げはそんなに濃くありません

ぶっちゃけ存在感はドミトレスク夫人の方が上なまであります。通常戦闘やイベントムービーなどイーサンとの絡みも多いですし。

また、バックボーンもクリス編で閲覧できる文書ぐらいでしか伺い知ることができなかったのももったいない。

せっかく「カビは独自のネットワークを持ち、これまで経験した情報を集積している」という設定があるわけだし、イーサンも完全にカビ人間なわけだし、ネットワークを介してミランダの過去に意図せず触れるみたいなシーンがあってもよかったんじゃないかと思います。

事実、イーサンが聖杯を置こうとしたら突然これまで経験した過去が頭になだれ込んできたり、心臓を抜き取られた後ネットワークに残存するエヴリンと対話するシーンがあるわけですし。

素人考えではありますが、

ローズの身体を集める過程で誰かの過去が流れ込んでくる

話が進んでいくとそれがミランダの過去だったと分かる

みたいなのがあれば上手く掘り下げができたんじゃないかなぁと。

あと個人的には、絶対どこかにミランダ専用の研究所ステージがあるとばかり思ってただけに特に何もなかったのは残念でした。

他の貴族のステージは広いだけに余計残念だった感。ハイゼンベルグとか実質2ステージありますし。

以上のように、設定的にはラスボスもラスボスなのにそれに相応しい活躍が描写されていなかったかなという印象です。

ただ、コンセプトアートなんかを見ていると、ラスボス周りはどうやら紆余曲折があったみたいで、ミランダは当初ラスボスではなく、地下室で特異菌を研究している一研究員だったとのこと。

代わりに四貴族をまとめていたのは本編でイーサンに色々アドバイスしてたあの老婆(預言者)だったらしいです。

スクショ右上がミランダ。白衣を着て研究者然としている
序盤貴族達のもとに連れてこられたシーンの絵コンテ。老婆が取り仕切っている

最初の頃は老婆≠ミランダで話を作ってたわけですね。本編だと老婆はミランダの擬態した姿でしたが。

一研究員が色々あってラスボスになったと考えれば、ミランダ関連の描写があまり恵まれていないのもちょっと頷けます。

また、開発当時はエイダの登場も考えられていたらしい(製作が進む過程で泣く泣くカット)ので、シナリオは変更点が多かったみたいです。少なからずゴタゴタもあったんでしょうね。

おわりに

以上、『バイオハザード ヴィレッジ』のクリア後レビューでした。

7から正統進化を遂げた続編です。

ホラー特化の前作と比べると全体的にゲームとして遊びやすくなっており、前作を途中で断念した方でも最後までプレイできるんじゃないかと思います。一部尋常じゃなく怖い部分はありますが・・・

ただ、ストーリーは完全に7から地続きの内容であるため、7をプレイしているか否かで没入感はどうしても変わってきます。

前編の7、後編のヴィレッジという感じなので。

一応、冒頭で7の簡単なあらすじは紹介されますが、個人的には7のプレイ推奨です。

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