『スターウォーズ・ジェダイ:フォールンオーダー』クリア後感想 ジェダイとして戦う本格アクション/ライトセーバーでチャンバラできる稀有なゲーム【ネタバレあり】

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はじめに

ここではスタウォーズ・ジェダイ:フォールンオーダーをクリアした感想をつらつら書いていきます。

※クリア後の観点から書いてるのでネタバレ注意です

本作は2019年にエレクトロニックアーツから発売されたアクションゲームで、ジェダイオーダー再建のため奔走するジェダイとそれを抹殺しようとする帝国との戦いを描きます。

ゲーム概要

ストーリー

ジェダイの大粛清からしばらく後。

パダワンだったカルは辛くも粛清を生き延び、辺境の惑星で解体工としてひっそりと暮らしていた。

だがある時、同僚を助けようとしてフォースを使ってしまい、ジェダイ粛清の実行部隊である尋問官に居場所を知られてしまう。

尋問官から必死に逃走するカル。 

そんなカルの窮地を救ったのは、元ジェダイのシアと運送屋のグリーズだった。

二人はジェダイオーダー再建のため、生き残ったジェダイを探しているのだという。

逃亡生活はもう止めだと帝国への反抗を決意するカル。

オーダーを再建しジェダイを復活させるための長い戦いが始まる。

本作の特徴

ジェダイを操作する本格アクション

主人公は厳密にはジェダイではないが、戦い方・戦闘スタイルはまさにジェダイそのもの

ライトセーバーを駆使し、フォースで敵を翻弄しながら戦うという映画さながらのアクションが可能となっている。

ただしフォース自体には攻撃力がなく、ダメージソースはほぼライトセーバーに集約されているため、戦闘は接近戦がメイン

が、一口に接近戦メインと言ってもそこはジェダイ。

襲いかかってくる敵はフォースで動きを遅くさせる

距離を取ってくる敵はフォースで引き寄せて自分の土俵に引き込む

銃を撃ってくる敵はセーバーで弾をはじき返して返り討ちにする

崖際にいる敵はフォースで押して落とす

というように状況をコントロールする力に長けているため、かなりオールラウンドに戦える

なお、スタミナはゲージこそあるがダッシュや攻撃では消費されず、ガードやパリィでのみ消費される。

そのため、行動のほとんどがスタミナに縛られることがなく快適(特に移動時)。

同様にフォースにも専用ゲージがあり、こちらも非戦闘時こそ消費しないものの戦闘では使うたび消費するため、無闇に多用できないようになっている

ジェダイの暗黒時代を描くストーリー

本作のストーリーはシリーズで言うとエピソード3と4の間

粛清を生き延び、暗黒の時代を生きるジェダイ達の再起をかけた物語が展開される。

そのため全編にわたってシリアスかつ暗い

反逆者として帝国や賞金稼ぎから追われる傍ら、ジェダイオーダーを再建するため奔走するさまは、その後辿った歴史を考えると哀しいものがあるがそういう知られざる戦いをジェダイ視点でしっかり描いている

スターウォーズの世界に没入できる

本作はスターウォーズらしく惑星間を自由に行き来でき、かつ惑星1つにつき1ステージと壮大。

マップの作り込みも上々で、敵やギミックも惑星ごとの特徴が色濃く出ている。

牧歌的な惑星ボガーノ。

一部の人間以外にはその存在すら知られておらず自然豊か。

おどろおどろしい惑星ダソミア。

クローン戦争で甚大な被害を受けたため住民は閉鎖的で、よそ者には容赦なく襲いかかってくる。

ウーキー(チューバッカの種族)たちが住まう惑星キャッシーク。

天然資源略奪のため帝国に侵略されており、帝国とレジスタンスの激戦地となっている。

森には人間を丸呑みにする巨大植物も。

感想

良かった点

ジェダイ×剣戟アクション

本作は特にロールプレイとしての部分がよくできており、概要でも書いたように映画のジェダイさながらのアクションが楽しめます。

なので単純にライトセーバーをブンブン振り回してるだけでも楽しいです。

パワーバランスも上手く練られていて、帝国兵一人が相手ならまず負けないものの囲まれると結構きつく、ボスは基本向こうが格上で良くて拮抗という具合で強いけど無敵じゃない感じがジェダイっぽくてスリリングでした。

特にボス戦は感覚としてはSEKIROに近く、回避に徹するよりはパリィを狙った方が被ダメを抑えられる上攻撃チャンスも増えるとメリットも多いです。

ただパリィでスタミナを削り切っても、忍殺みたいな特殊な大技を繰り出せないのは少し残念。

お馴染みのあの人も登場

※終盤のネタバレ全開につきご注意ください

本作ではスターウォーズといったら真っ先に名前が上がるであろうランキング1位のダースベイダーも登場します。

その登場シーンも、「主人公が苦労して倒したラスボスを用済みだと言い後ろからバッサリ斬り倒す」という悪役っぷり全開ムーブ。

しかも実際(イベント戦扱いですが)戦うこともでき、その強さを身をもって思い知らされます。

どんなにカルを強化してもここは絶対倒せません。所謂負けイベです。

最後の最後でこの流れは斬新。

戦術ガイドという敵の攻略方法が書かれたファイルを見ると、「ダースベイダーには絶対勝てないので生き延びたかったら逃げろ」と書かれているというまさかの攻略放棄

スターウォーズのレジェンドというだけあってかなり異質な扱いなのが見て取れます。

悪かった点

ハクスラ要素が薄すぎる

個人的には一番もにょるポイントでした

本作はライトセーバー以外の武器を使えず、使えるアイテムはスティムという回復アイテムしかない上防具にいたっては概念すらなく、装備を整えるという工程がないに等しいです。

なので敵を倒しても経験値以外何も落とさず、道中にある宝箱からは基本的に服やライトセーバーなどの見た目を変えるスキンしか出ないので、正直ハクスラの楽しさというのがほぼありませんでした

見つけてテンションが上がるのは、3つ集めると最大HPやフォース使用量が上がるアイテムとスティムぐらいです。

一番嬉しい瞬間

運要素や収集作業といった煩わしさがないのはいいことなんですが、そういうのが好きな自分にとってはちょっと残念でした。

ロードが長い

ゲームオーバーからリトライする時、ロードが結構長く大体30秒近くかかります。

その間Tipsもありません。

本作はトライ&デスの趣が強いので(ボス戦は特に)、このロードのせいでかなりテンポが悪く感じられました

自分が使ってるのはSSDなしのノーマルps4なのでスペック的な問題もあるのかもしれませんが・・・。

また、エレベーターなどでエリアからエリアへ移動する時、高確率で5秒程度のロードが入り、その間操作キャラが固まるのも気になりました。

そういう場所には敵がほとんど配置されていないのがせめてもの救いです。

おわりに

細かい部分での不満はありますが、スターウォーズファンならやって損はない作品です。

ストーリー自体は本作独自のものなので、未見の方でも問題なく楽しめますが、世界観や大まかな設定は過去作と繋がっているので、エピソード1~3を見ていればスッと物語に入っていけるでしょう。

難易度設定もかなり良心的でVery EasyからHardまで4段階あるため、アクションが苦手という方でも問題ありません。

自分はノーマルでやりましたが結構サクサク進み、クリア時間はそこそこ探索して30時間弱ぐらいでした。

感想でも書きましたがプレイ感覚はSEKIROに近いので(特にボス戦)、SEKIROが好きな方は肌に合うかもしれません。

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