AI:ソムニウムファイルクリア後感想 相棒はまさかの義眼/夢の世界を捜査する異色アドベンチャー【ネタバレあり】

ps4
画像出典:My Nintendo Store
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はじめに

ここでは、AI:ソムニウムファイルをクリアした感想をつらつら書いていきます。

※クリア後の観点から書いているのでネタバレ注意です

本作は、2019年にps4/switchで発売されたアドベンチャーゲームで、夢と現実を行き交いながらとある連続殺人事件を追うSFチック全開な作品となっています。

ゲーム概要

ストーリー

画像出典:My Nintendo Store

舞台は東京。

11月のある日、廃園となったとある遊園地にて、左目のない女性の遺体が発見される。

司法解剖の結果、被害者は生きたまま左目をくり抜かれており、このことから警察は猟奇殺人として捜査を開始。

警視庁特殊捜査班「ABIS」に所属する捜査官・伊達鍵だてかなめは、彼の義眼(左目)であり高性能なAIでもあるアイボゥとともに、事件解決のため動き出すのであった。

本作の特徴

パートナーは義眼

本作の主人公・伊達は左目が義眼となっており、この義眼にはAI-Ball―通称アイボゥと呼ばれる自律制御型のAIが搭載されている。

アイボゥはそれ自体が精密機械であり、

・情報端末として世界中のネットワークにアクセスにし、情報収集や無線通信が可能

・X線による物体の透視やサーモグラフによる偽証の看破

・左目を飛び出してある程度の自立行動ができる

など、各種様々な機能を有する。

ゲーム中ではこれらを駆使して捜査していくことになる(捜査パートは王道のコマンド選択型)。

自由に動き回れず、視点を移動させ調べていく形式

また、アイボゥは現実世界では義眼、自立行動時は手のひらサイズのクマのような形をとるが、後述のソムニウムにおいては少女の姿となる。

画像出典:My Nintendo Store

浮世離れな風貌であるがノリが良く、時にはボケることも。

psync で夢(ソムニウム)を辿る

画像出典:My Nintendo Store

本作の目玉要素。

psyncシンクとは、対象者の潜在意識に潜る行為のこと。

捜査官はpsync装置という専用の装置を介して、眠っている対象者の記憶世界ソムニウムを探索し、事件に関わる手がかりを探すことになる。

ソムニウムは、夢のように混沌としていて現実離れな空間となっているが、記憶から構成される世界であるため、それ自体が重要な情報の塊となっている。

このためソムニウムを探索することで、対象者が忘れている、あるいは抑圧している重要な記憶を呼び覚ましたり、(強引な手法ではあるが)証言を拒否する容疑者から情報を得るといったことが可能。

※ただし、psyncで得られた情報は証拠にはならない

なお、対象者は眠りについているのでソムニウムのことは知り得ないが、捜査官のソムニウム世界での行動次第で、対象者に良い影響あるいは悪影響をもたらす場合もある

ちなみに、ソムニウムに潜り捜査する者のことをpsyncerシンカーという(作中では伊達が該当)。

ソムニウムでの行動

ソムニウムへは、装置を介して対象者の脳内に捜査官の意識を送り込むという形をとることでしか行くことができない。

その関係上長居はできず、ソムニウムでの捜査は6分間というタイムリミットが存在する。

この設定はゲーム上でも反映されており、6分以内にソムニウムで情報を持ち帰らなければゲームオーバーとなる。

ソムニウムは現実ではなく、対象者の夢の世界でもあるためか時間の流れは特殊で、基本的に移動時や何らかの行動をするごとに時間は経過するが、その場に立ち止まっていればその経過は非常に緩やかになる。

静止状態では1秒が1分40秒になる

残り時間を考慮しつつ、先に進んでいかなければならない。

また、ソムニウムにはメンタルロックという対象者が無意識に作り出している心の扉が複数あり、これを取り除くことでより深く潜り、記憶の核心に迫ることができる

様々なオブジェクトに対して適切な対応をすると解除

したがってソムニウムにおける行動目的は、

メンタルロックを取り除き深層に至ることで、重要な情報や手掛かりを得ること

となる。

メンタルロックを全て解除するとクリア

なお、本作はマルチエンディングを採用しており、ソムニウムでの行動次第でストーリーが分岐する。

感想

良かった点

手堅く緻密なストーリー

本作のシナリオライターは、「極限脱出シリーズ」などで有名な打越鋼太郎さんが担当しており、打越さんらしいツッコミどころありの面白さのある物語でした。

特に主人公と義眼のタッグで殺人事件を追うというのは非常に斬新で面白かったです。

後にも先にもここまで義眼そのものがかわいいと思うことは、おそらくもうないでしょう。

また、伏線の張り方と回収が鮮やかで、張るスピードも回収のタイミングも絶妙でグイグイと物語に引き込まれていきました。

この点は打越さんの良さが如実に表れてたと思います。

ちなみに、上でも述べたように本作はマルチエンディングを取り入れており、

・やや疑問は残るが事件自体は一応の解決を見たED

・いい話ではあるものの何一つ事件は解決していないED

・解決どころか関係者がほぼ全滅するED

・事件を投げ出し旅行に行って終わるED

など、真面目なものからネタ全開なものまで一通り網羅しており、辿るルートによっては物語の毛色が違ってくるのも面白かったです。

なお、全てのEDを回収すると真エンディングに行けるようになっています。 

悪かった点

ギャグやパロディのぶっ込み具合

打越さんらしいと言ったらそれまでですが、本作は結構な頻度でギャグやパロディが挟まれます。

そのおかげで、扱うテーマはシリアスながらもそこまで陰鬱な雰囲気は漂っていませんでしたが、ちょっと多すぎるかなと気にはなりました。

内容としては、

ギャグは基本的にダジャレなどの親父ギャグ
(ex.椅子に座ってイーッスか?など)

パロディはほぼ何の脈絡もなく元ネタの台詞をそのまま流用する、

基本こんな感じ(元ネタは攻殻機動隊)

というケースが多いです。

感覚的には、5分に1回はどちらかが確実にぶっ込まれるレベル

個人的にギャグはクスッと来るものも結構あったんですが、パロディはハハァ・・・(苦笑)となるものが多かったですね。

チョイスも微妙に古いですし。

仮に元ネタが分からなくても、唐突かつ不自然にぶっ込んで来るので「多分今のもそうなんだろうな」と察せるほどでした。

これらを全て排除しろとまでは思いませんが、せっかく本筋はよくできているんだからおちゃらけ要素はもっと控えめにしてほしかったです。

戦闘はエロで解決

上記ギャグの多さと関連する点。

本作は敵と戦闘になる場面が何度かあるんですが、基本的にエロ本で解決します。

というのも、主人公の伊達はエロ本という単語を聞くと反応速度が常人以上になるらしく、

例えば敵に囲まれていても、

アイボゥ「伊達!あんなところにエロ本が!」
伊達「何ぃ!」
→俊足で移動し包囲を突破

という感じで、真面目なシーンかと思いきやギャグもといエロの力で収めてしまいます

ここらへんは人によりけりだと思いますが、個人的には「あほくさ」としか思えませんでした。

ただでさえおちゃらけシーンは多いのに、戦闘でもお笑い要素入れちゃうかーと。

なので戦闘に入っても、「あーはいはいお寒いギャグシーンね」って感じで速く終わってくれと願うばかりでしたね。

ガチでシリアスな場面では流石に自重してますが。

本筋はいいのにほんともったいない・・・。

おわりに

過度なギャグ要素にちょっと辟易しますが、ストーリー自体は非常に面白かったです。

ボリュームもそこそこで、プレイ時間は平均30時間程度はかかるかと思われます。

自分の場合、クリア時間は32時間でした。

後腐れなく綺麗に終わるので、その手のアドベンチャーゲームを探している方にはおすすめです。

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