ライフイズストレンジ ビフォア ザ ストームクリア後感想 続編だけどゲームとしては地味になった前日譚【ネタバレあり】

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はじめに

ここでは、ライフイズストレンジビフォアザストームをクリアした感想をつらつら書いていきます。

※クリア後の観点から書いているのでネタバレ注意です

本作は、2015年に発売された「ライフイズストレンジ」の続編で、前作の3年前を描いた前日譚となっています。

その性質上前作のネタバレを含んだ箇所もあるのでご了承ください。

前作のレビューはこちら

ゲーム概要

ストーリー

前作より3年前のアメリカ・アルカディアベイ。

2年前に事故で父親を亡くし、その後まもなく親友がシアトルへ引っ越していくいう、短い間に大切な人が二人もいなくってしまったクロエ。

その寂しさと喪失感から、家や学校で問題行動を起こし荒れる日々を送っていた。

そんな折、とあるバンドのライブで、チンピラに絡まれていたところを助けてくれた高校の同級生であるレイチェルと仲良くなる。

レイチェルは優等生で人当たりが良く、教師からの信任も厚いというクロエとは正反対の人間だが、二人は何かと馬が合い、やがて親友と呼べる間柄になっていく。

本作では、そんなクロエとレイチェルを中心にした人間模様が描かれる

本作の特徴

時間の巻き戻しは不可能

前作の主人公マックスは時間を巻き戻す能力があり、それを用いて上手く事を運ぶというスタイルでストーリーが展開されたが、クロエにはその能力がない

そのため、前作のように巻き戻して選択肢を選び直すことはできず、基本的に出たとこ勝負の趣が強くなっている。

その代わり、選んだ選択によって大きく未来が変化するということはほぼないが、巻き戻しが効かないため前作以上に慎重に選択肢を選ぶ必要がある

この辺はある意味普通のゲームらしくなったとも言える。

バックトーク

本作の独自要素

頭の回転が速く弁も立つクロエは、事あるごとに気に入らない相手に対して舌戦を仕掛ける。

例えば、特殊な許可証が必要で未成年は立ち入れない場所に入りたい場合、入口にいる受付を言いくるめることで半ば強引に押し通ることが可能、という具合。

このバックトークは主に2つのテクニックがあり、

相手が挑発に使った言葉を自分も効果的に使うことで、相手の調子を狂わせる

この場合の答えは「オネムはそっち」

相手が煽ってきた時に使った言葉に対応する表現を使って上手く反論する

画面下のゲージを全て塗り潰し中央まで到達させると勝利

というように適切な選択肢を選んでダメージを与えることで、相手に自らの要求を飲ませたり、あるいは相手を説得して上手くその場を収めることができる

要するにバックトークとは、「勝敗が設けられている口喧嘩」と言っていいだろう。

感想

良かった点

深みを持たせるキャラ描写

前作もそうでしたが、本作でもキャラ造形および描写はよくできていていました。

例えば、クロエは日頃からトラブルばかり起こす問題児ではありますが、困っている人を見過ごせず気遣える優しさがあったり、

レイチェルは優等生で誰とでも上手く付き合える完璧人間であるものの、内には激情を秘め、それが爆発するとクロエ以上に手が付けられない行動を起こす

など、良いところや悪いところ両方を描写しており、「良い部分も悪い部分もその人の一側面でしかない」ということを丁寧に描いていました。

なので(極一部を除き)、

「このキャラはこういうことをしたからいい人だ」

とか

「このキャラはこんな悪事を働いたから悪い奴だ」

という二元的な見方に留めようとしていないのはよかったですね。

このおかげで、ゲーム開始時とクリア後とでは印象が大きく変わるキャラも少なくありませんでした

悪かった点

スケジュールの過密っぷり

本作は、クロエがレイチェルと出会ってから数日間に起こった出来事を体験するという内容になっています。

が、前作をやった方ならご存知だと思いますが、レイチェルはクロエと出会っておよそ3年後に失踪し行方知れずになるんですよね。

なので前作プレイヤー的には、その3年間にあった出来事をゲームでやるのかと思いきや、前述の通り本作では数日間という非常に短い間のことしか描かれません

しかもそれが災い、というまでは行かないでも、そのせいで知り合って1日ちょっとで

意気投合して、
仲良くなって、
喧嘩して、
仲直りして、
互いに本音をぶっちゃけ合って、
ぶっちゃけた後レイチェルが山火事を起こす

という過密スケジュールっぷりが露わになっていて、ちょっと違和感がありました。

ってか山火事ってなんだよ(困惑)

流石に1日にイベント突っ込み過ぎだなーと。

多少間延びしてもいいから、二人が親友に至る過程は期間的な意味でもうちょっとじっくりやって欲しかったですね。

物足りないボリューム

前作もゲームとしてのボリュームはあまりない方でしたが、本作はそれ以上にありません

チャプターは全部で3つしかなく、1つのチャプターも(のんびりやって)大体3時間程度で終わるため、およそ9時間でクリアできます。

その気になれば半日足らずで終わるかと。

一応、追加コンテンツとしてボーナスエピソードが同梱されていますが、そちらは90分程度と1チャプターよりも短いので、それ込みでも10~11時間でクリア可能です。

というように、良く言えば手軽にやれる悪く言えばボリューム不足という感じで、この点は確実に賛否が別れるでしょう。

地味なゲーム性

本作は前作のように、時間を巻き戻す能力を駆使したゲームではない関係上、どうしても地味なゲーム性になっています。

その代わりとしてバックトークが導入されてはいるものの、身も蓋もない言い方をすればバックトークは明確な正解が用意されている会話イベントでしかなく、ゲーム的な面白さはそれほどありません。

なので、どうしても単調だなぁという印象を受けてしまいました。

そういう意味では、前作は超えられなかったかなと。

ライフイズストレンジはよく「プレイする映画」と形容されるシリーズですが、本作は悪い意味でそのテイストが強くなっている感がありましたね。

一部勝手が変わった部分がある

本作では、ローカライズにあたって前作より不便になった部分がチラホラあります。

まず起動してすぐ気がつくのが、洋ゲー特有の×が決定で〇がキャンセルになっている点。

前作は普通に日本式(?)の「〇で決定・×でキャンセル」になっていたのに、なぜか本作は洋ゲー基準になっています。

「なんでだ?」と思って調べてみると、この点に関しては質問が多かったらしく公式ツイッターで、

という回答がなされています。

問題点は認識してはいたものの変えられなかったということですが、前作は大丈夫だったのになぜ本作ではそんな事態になってしまったのか?という疑問は残りますね。 

次に気になったのは、字幕がこれまたローカライズした洋ゲー特有のぶつ切り感満載の表示になっている点。

具体的に挙げると

↑のような感じ。

見切れているのはアルカディアベイの「アルカディアベ」という部分。

音声だと気になりませんが、視覚的にはどうしても違和感があります。

特にスクショで見返すと何のこっちゃ分かりません。

これも先ほどの点と同様に公式ツイッターで回答があり、

とのことらしいです。

正直ここも前作と同じ仕様の方がよかったですね個人的には。

あと、これは細かいところですが、オンラインで他のプレイヤーがどの選択肢を選んだかという割合を確認する際、重要な選択肢の割合しか見れなくなっているのも地味に気になりました。

前作は花に水をやったかどうかとか、誰と話をしたかとか物語的には割とどうでもいい選択も分布で把握できたので結構面白いなと思ったんですが・・・。

おわりに

タイムリープものの前作から一転、かなりリアル寄りな作品になりました。

色んな意味でよりプレイする映画に近くなっています。

また、前作をやっていないと意図が分からない描写が多く、総じて前作ファンに向けた作品という色が濃いです。

↑のスクショはその最たる例かと思います。

意味が分かると相当胸糞悪く感じるシーンです。

と、なんだか批判が多いレビューになってしまいましたが、物語のテイスト自体は大きく変わっていないので、前作を楽しめた方なら問題なく楽しめるでしょう

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