『DEATH STRANDING』クリア後感想 先が気になるストーリー/なお肝心のゲーム性は・・・【ネタバレ注意】

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画像出典:PSstore販売ページ
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はじめに

今回は、DEATH STRANDING(デスストランディング)をクリアした感想をつらつら書いていきます。

本作は、メタルギアシリーズでお馴染みの小島秀夫さんの最新作(しかも新規タイトル)ということもあり、発売前から国内外でかなりの注目を集めていた話題作です。

クリア後の観点から書くためネタバレ注意です。

ゲーム概要

ここでは、やったことない方向け兼自分の備忘録としてゲームのあらましを書いていきます。

長い上に基本的なことしか書いてないので、既プレイの方・興味ない方は飛ばしてもらって構いません。

あらすじ

舞台は崩壊した未来のアメリカ。

数十年前、世界各地でデスストランディングという未知の超常現象が起こり、国と国、都市と都市の繋がりが絶たれ、それぞれが孤立している状態。

主人公のサムはそんな世界で配達人として働く男で、その仕事ぶりから伝説の配達人として知られている。

そのサムに、ある時UCAというアメリカ再建を計画している組織から依頼が入る。

その依頼は、アメリカの東から西―つまり端から端をカイラル通信という特殊なネットワークで繋げてくれというもの。

再建に興味はないと一度は突っぱねるサムだったが、UCAのトップでサムの義理の姉でもあるアメリが、現在西の果てで敵に囚われ身動きがとれない状況だという。

アメリを救うため 、そして東から西へ通信を繋げるため、サムのアメリカ横断が幕を開ける。

ゲームシステム

というようにアメリカ全土を舞台にした壮大なストーリーです。

ただフィールドは広大でもゲームの目的はシンプルで、

  • 通信で都市と都市を繋げる
  • その過程で依頼された荷物を運ぶ
  • そうやって西を目指し最終的に義理のお姉さんを助け出す

と、大きくやることはこれら3つです。

まぁ3つっちゃ3つなのですが、このゲームの肝であり最大の特徴はなんと言っても2つ目。荷物を運ぶという点です。

未プレイの方が読んでるという前提なので敢えて書きますが、実はこのゲーム、配達アクションゲーです。

配達は比喩でもなんでもなく文字通りあの配達です。クロネコとか佐川がやってるあれ。

ということで、とにかくいろんな物を運ばされます。食糧や薬品などの救援物資からピザや映画の円盤といった嗜好品、時には人間(生きてる人間も死んだ人間も)、挙句には核爆弾なんかも運ばなければなりません。

しかもただ運ぶだけじゃつまらないっしょ?と言わんばかりに、道中には当然の如く邪魔する奴らが出てきます。

それの最も代表的なのがBTと呼ばれる存在。一言で言えば幽霊です。

は?幽霊?と思われるかもしれませんが、どうやらデスストランディングによってあの世とこの世が強く繋がってしまったらしく、それ以降ビーチ(あの世とこの世の間みたいな所)からBTがやってきて、人間に接触を図ろうとするとのこと。

一応接触と書きましたが、事実上人間はBTに襲われているに等しいです。

というのも、生きた人間がBTと接触してしまった場合、消滅します。ほんと文字通り。

ゲーム中ではこれを対消滅ヴォイドアウトと呼んでおり、これが起こると付近数百mは一瞬で更地と化し、大きなクレーター跡だけが残ります。

この対消滅が街の近くで起これば当然壊滅的打撃を受けるか、最悪跡形もなく消失します。実際劇中では、それが原因で崩壊した街もちょくちょく出てきます。

しかも厄介なことにこのBT、肉眼では見えません(一部の特殊な素質を持つ人間は視認可能)。

なので、BBという装備を使って実体を捉え、避けるなり撃退するなりする必要があります。

さらっと撃退と書きましたが、どうやら主人公の体液や排泄物など主人公由来の物質はBTに上手く作用するらしく、これを浴びるとBTはダメージを受けます。

これを利用して、血液で作ったグレネードや血液の弾丸でできた銃などを駆使して追い払うことが可能です。

なので最初は苦戦しますが、慣れてくると対処自体はそんなに難しくありません。

やろうと思えば殲滅に近いこともできます。BTは無限湧きなので非効率ではありますが。

BTの次に邪魔してくるのはやはり人間。それもミュールと呼ばれる集団。

この集団は配達依存症(配達が好きすぎるあまり荷物に固執してしまう病気)という奇病を患っており、配達物を運んでいる人間を積極的に襲っては荷物を奪っていきます。

ただしミュールが興味を持つのはあくまで荷物であって、それ以外はどうでもいいという感じです。

実際、手ぶらの状態で近づくと襲われもしません。

ただし奪っても配達してくれるわけではなく、自分達のアジトに保管するだけなので、直接乗り込んで奪い返すこともできます。ミュールは数ばかりで個々の力は大したことありません。

それに時雨という時間の流れを早める雨が降っている時は、アジトにこもって出てこないので、絡まれたくない場合は時雨を利用して突っ切るという芸当もできます。

とまぁBTに比べるとそんなに強くないんですが、後半からは銃で武装して殺しにくるので最後まで割と油断ならない敵です。

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感想

概要説明が長くなりましたが、いよいよ本題に入ります。

良かった点

どんどん引き込まれるストーリー

なんと言ってもまずこれが挙げられます。

過去の出来事が原因で繋がりを拒絶する主人公サムが、配達を通して繋がることの意義を再び見出していくという構成は分かりやすく感情移入しやすかったです。

ただ繋がることを恐れているだけで、サム本人は極めていい人というのもよかったなと。

また、ゲーム中では意図も意味も分からないムービーがところどころに挿入され、やっているうちはなんのこっちゃ分からん部分もありますが、進めていくとしっかり理解できるようになっているので、消化不良感もほぼありませんでした。

提示されたよく分からない点も放置せず、後でちゃんと線で繋げるくれる緻密さも魅力の一つですね。

丁寧な解説

本作は世界観からしてかなりSF要素が強く、当然造語・専門用語のオンパレードなんですが、その辺はアーカイブスでしっかりフォローがあります。

新たな造語が出る度、登場人物がそれを解説してくれるという体でアーカイブスの項目が増えるので、ちゃんと読めば問題なく物語についていけるようになってます。

なのでSF作品にありがちな、設定や用語が意味不明で投げることがありませんでしたね。 少なくとも自分は。

出てくる設定もちゃんとゲーム中で消化されるので、プレイ中はこれどういう意味?ってググることもなかったですし。

そういう丁寧さというか気遣いが感じられてありがたかったです。

悪かった点

自分には合わなかったゲーム性

かなりざっくりとしてますが、決してつまらなかったということではありません。

配達という行為をゲームとしてここまで落とし込んだのは見事という他ないでしょう。

実際どういうルートを行くか―敵がいるなだらかな道か・それとも敵はいないが大きく迂回する道か、梯子はどこに設置するか、ジップラインの分岐はどうするかなど、配達一つにしても考えることは多く、脳死では進めないような作りになっていたのは非常によかったです。

が、正直配達というゲームの根本部分が自分には合いませんでした。

最初は新鮮で面白かったんですが、 最後まで配達という根幹が全くブレないので、 良くも悪くも単調なんですよね。

できることは増えてもやることは結局配達なわけですし。

だから苦痛とまでは言いませんが、中盤以降はめんどくさいけどストーリー気になるしなぁって感じで進めてました。

ただネットでは面白かったという意見も多いので、残念ながら自分には合わなかったんだなと。

あ、くどいようですが、あくまで合わなかったのはゲーム性なので悪しからず。

終盤のゲーム展開

最後の方はゲームとしては正直なんだかなぁって感じでした。

終盤、アメリ救出が上手くいかず、一旦作戦を練りたいので東の本部に戻って来てくれという展開になるんですが、これ要するにゴールである西の端っこからスタート地点まで自力で戻ってこいってことなんですよね。

うわぁ今更戻るのかーとここでげんなり。

まぁこれまでの旅で少なからず道中を整備してきてはいるので、行きよりは遥かに楽な道のりではあるんですが、問題は目的地まであと4kmの行程。

土砂降りの時雨、そのせいでこれまで設置した設備は全て壊れている、通信環境が不安定なので道具が作成できない、滅茶苦茶時雨降ってて付近にはBTもいるのに何食わぬ顔で巡回してるミュール(BTが出現するほどのひどい時雨下ではミュールは出没しない設定だったんじゃ・・・?)

と、最後は開発者側からこれでもかというほどの条件が用意されており、ここだけはデスストやってて一番しんどかったです。

特にミュールに関しては設定無視なんじゃないの?と思わずにはいられませんでした(自分が誤解してるだけかもしれませんが)。別にミュール自体は脅威というわけではないんですけどね。

しかも本部まで目と鼻の先ってとこで、クジラみたいなでかいBTと戦わなければならないというおまけっぷり。

まぁ最後はなんかあるだろうなと対BT用にめっちゃ武装してたので、突破自体は難しくなかったんですが、こういうの用意してるなら道具作成はある程度できてよかったんじゃないかなぁと。一部の拠点だけ辛うじて通信使えるみたいな。

自分はオフでやったのでこういう印象を持った次第です。

今思えばここだけオンに繋いでればよかった・・・ 。

最後に

なんか悪かった点が長くて愚痴みたいになってしまったんですが、総合的には好きなゲームです。

最後までオフでやった物好きのレビューなので、参考になりづらいかと思います。

オフでやったのも、オンラインだと道が整備されててヌルく感じるという意見を見たからというのが大きいです。

なので単純比較はできないんですが、確かにオフはヌルくはありませんでしたね(白目)。

オンラインでやってたらまた評価も違ったのかなーと。ただ2周目はもういいかな・・・。

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