『ポケモンソードシールド』クリア後感想 3年ぶりの完全新作/今度の舞台はガラル地方【ネタバレ注意】

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はじめに

今回は、ポケットモンスターソードシールドのクリア後感想をダラダラ書きます。

ちなみに自分はソードの方を買いました。剣と盾ならやっぱ剣っしょ!(無邪気)

ストーリーを一通り触ったら満足したので、細かいゲーム部分について突っ込めるほどやり込んでおらず、その点は全くと言っていいほど書いてません。

ですのでストーリーとかの感想が中心になります。

リア後の観点から書くのでネタバレ注意です

ゲーム概要

ストーリー

身も蓋もない言い方をすれば、ポケモン育てて、ライバルと切磋琢磨して、チャンピオン目指して突き進めって感じのいつも通りのポケモンです。

ただサンムーンのエーテル財団と同じく、悪の組織が完全に悪い奴らじゃないという流れは踏襲しています。

ゲームシステム

目玉要素としてダイマックスが登場しました。

これは、ポケモンが本作の舞台であるガラル地方にしかない特殊な粒子によって巨大化する現象で、これを使用するとウルトラマン並にでかくなります。

メガシンカ同様視覚的に非常に分かりやすい変化なので、インパクトは絶大です。

また、ジム戦はこのダイマックスを想定しているため、戦う舞台がスタジアムとなっており、アニメさながらの臨場感溢れるバトルが楽しめます。

ド派手なので見てるだけでも結構面白いです。

感想

良かった点

ジム戦の演出

今作はジム戦がショービジネスとして成立しており、戦う場所はスタジアム、そしてそこには観客がいるというポケモンスタジアムチックな感じになってます。

最初はゲームとはいえ衆人環視の中やんのかぁーと戦々恐々でしたが、慣れてくるとこれが結構癖になるもので、こちらの一挙手一投足に合わせて観客が声援を送ってくれるのでかなり気持ちいいです。

新しいポケモンを出したらおー!急所に当てたらおぉー!!勝ったらうおおおー!!!という感じ。

特にジムリーダーの最後の手持ちになるとBGMが変化し、音楽に合わせて観客が歌うようになります。

この時観客のアーアーアアー!という声援、正直かなりボルテージが上がります。

文章だと伝わりづらいですが、実際やると分かります。あれはマジで気持ちいいです。

特に相手の最後のポケモンはもれなくダイマックスを使ってくるので、こちらも合わせてダイマックスするとBGMと声援が相まってかなり燃えます。

ポケモンでこんな熱くなったのは久しぶりでした。

これ体験できただけでもやる価値あったなぁと思うレベルです。

ワイルドエリア

サファリゾーンのめっちゃ広いバージョンみたいなやつ。

こういうの欲しかったんで純粋に嬉しかったですね。

時間・天候によって出現ポケモンがころころ変わるので、散策してるだけでも楽しかったです。 後述のシンボルエンカウントとの親和性も抜群。

レベル上げにも最適で、作戦を練ればレベルが倍以上うえのポケモンとも戦って勝つことも。

次回作でも是非続けてほしいですね。

シンボルエンカウント導入

今作から本家の方でもシンボルエンカウントが採用されました。

これにより、目当てのポケモンを捕まえやすくなってます。

従来のランダムエンカウントも良い部分はあるんですが(何が出るかはお楽しみ的な) 、あまりに出ないとストレスしかないので、この変更は率直にありがたかったです。

まぁワイルドエリアでドロンチ♂求めて30分彷徨いはしたんですが(笑)

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悪かった点

終盤のボスの行動

本作の悪の組織のボスは、ポケモンリーグ運営委員長のローズという人物で、ガラル地方では屈指の有力者なんですが、このローズの行動―特に最後の方がかなり不自然に感じられました。

展開を書くと、チャンピオンカップ決勝前日、ローズは現チャンピオンのダンデを呼び出し、明日の決勝を中止して自分を手伝ってほしいと伝える。

しかしダンデは、明日の決勝が終わるまでは待ってほしい、終わったらいくらでも協力すると言い要請を拒否。

それで一時は引き下がったローズだが決勝当日、待ちきれなかったのか決勝が始まる直前にガラル全体のエネルギーを暴走させ、ブラックナイトという過去にガラルを襲った災厄を引き起こしてしまう。

※ブラックナイトとは、ポケモンが無差別にダイマックスして暴れ出す現象

結果、ムゲンダイナという伝説のポケモンが目覚め、ローズはこれを制御しようとするが失敗。

ムゲンダイナの暴走で世界は未曾有の危機に陥るも、最終的にダンデ・主人公・主人公のライバルであるホップの活躍により、事態は収束。

その後ローズは全ての責任を取り自首。

というのが終盤の流れなのですが、なんというかすごく駆け足なんですよね。

まずローズは、ガラルのエネルギー問題について憂慮していたらしく、化石燃料に頼ってばかりではいずれガラルは滅びると考えて今回の行動に出たということが明かされています。

そしておあつらえ向きと言わんばかりに、ムゲンダイナは膨大なエネルギーを有しており、このポケモンを目覚めさせ制御すればエネルギー問題は解決あるいは好転すると考え、ブラックナイトを引き起こし無理矢理ムゲンダイナを目覚めさせたということらしいです。

一応途中までは彼の筋書き通りに事が運ぶんですが、結果は上で書いた通り。

うーん・・・なんというかガバガバ過ぎない?自分の説明がガバガバなのは許してください

一番思うのがなぜあと1日待てなかったのか。

伝説のポケモンを相手にするのは計画上避けられないんだから、1日待ってトレーナーとして最強クラスのダンデに対処してもらう方が無難だったんじゃないかと。ダンデも終始協力的だったし。

まぁ結果はダンデでも無理ではあったんですが。

他の行動はともかく、待てなかったことに関しては理由付けが欲しかったですね。

ガラル粒子の観測をしていたが、ここ数日は観測史上最大を記録していた。今すぐにでも実行に移さないとこんなチャンス二度とないかもしれない。

みたいな理由があればさもありなんって感じかなぁと。

ポケモンは子供向けのストーリーであるということを念頭に置かないといけないのは重々承知してはいるのですが、やっぱ上記の点については気になりましたね純粋に。

ホップの処遇

今作のライバルキャラであるホップはチャンピオン・ダンデの弟で、尊敬する兄を超えることを夢見る正統派キャラでいい子なんですが、いかんせん扱いがちょっとなー・・・と思う部分が多くありました。

まずホップとは至るところで遭遇します。

行き先も旅の目的も同じなのでしょうがないんですが、それにしたって会いすぎです。

ちょっと行けば会い、またちょっと行くと会うといった具合で一人旅してる感じもライバルという感じもはあんましありませんでした。ただの仲いい友達みたいな。

これはもうお前ら2人で旅しろよと突っ込んでほしいのか?というレベルです。

とまぁ遭遇率が高いので必然戦う回数も多く、アフターストーリーまで含めるとその数なんと9回(クリア後を含めると12回)。

過去作ライバルの中では堂々の1位です。

そのため、あー、そのポケモン進化したんだ!とかへぇそんなポケモン手持ちにいるんだーみたいな感動はほとんどありませんでした。

しかも負けても地団駄を踏むわけでもなく、「お前強いなー俺も頑張らきゃ!」と爽やかに負けてくれるので、途中からなんか申し訳なく思ってました。これは自分だけかもしれませんが。

こんだけ戦うなら正直1回ぐらい負けイベあってもよかったでゲーフリさん・・・。

それと気になったのは、主人公以外に負ける機会の多さ。

ビートという主人公に因縁つけて勝負ふっかけてくるキャラがいるんですが、主人公は普通に勝つのにホップはなぜか完敗するんですよね。一応「主人公に負けた奴なんだし俺も勝てるっしょw」みたいな慢心描写はあるんですが。

そこからホップはジム戦失敗(それ以前は主人公より先に突破してた)、モブトレーナーに苦戦とスランプ状態に陥るもののなんとか奮起。

最終的にリーグのセミファイナルにまで勝ち上がる実力をつけました。

それでこそライバルや!と思ったのも束の間、ローズに敗北、クリア後にはシーソーコンビという 伝説のポケモンを付け狙う変人二人組の片方に敗北(なお主人公は勝利)。

・・・君、ちょっと負けすぎちゃう?

結果として伝説のポケモンの片方に認められるのはいいんですが、もうちょっと勝つとこが見たかったなってのが本音です。嫌いなキャラじゃないだけに余計そう思います。

ただ、最終的にポケモンの気持ちに寄り添うポケモン博士になりたいという夢を持ったとこはよかったです。強いトレーナーになることが全てじゃないって結論に至るのは新鮮でいいですね。

と、長々と書いてしまいましたが、とにかくライバルとしては仲良し描写抑えめでもっとガツガツ来て欲しかったな(でも戦闘回数はこれの半分で)というのと、もう少し強さを見せつける描写が欲しかったかなというのがまとめになります。

これでクソガキだったらこういう扱いでもへへっざまーみろ!ってなるんですが、まっすぐでいい子なだけにほんと歯がゆかったです。

特に負けの部分に関しては、自分が小学生の時やっても同じこと思うだろうなぁって感じです。

最後に

色々と愚痴りましたが、ジム戦は面白かったし、不快なキャラも特にいなかったし値段相応には楽しめました。

ストーリーが若干短かった感はあるものの、これ以上長いとダレそうだしそのあたりのバランスは難しいなと思います。

あと書くタイミングがなかったのでここで触れますが、発売前、というか現在もリストラに関してかなり賛否両論ありますが、自分はリストラ別にOK派です。

特にこのポケモンがいないと無理!っていうほど思い入れのあるポケモンはいないですし、作業量的に1000体近くのモデリングは大変だろうなと思いますしね。

ただ、リストラした分ゲームのクオリティが高められてるかと言われると首をかしげる場面はありましたし(前作から技モーションの流用など)、海外にはリストラポケモンを発表して日本向けにはだんまりを貫いた姿勢などは叩かれて当然かと。特に情報公開に関しては差をつけちゃダメでしょ。

というかポケモンなんて出せばよっぽどのことがない限り売れるんだからむしろ開き直るかのように自信持ってリストラ発表すればよかったのになと思います。まぁそれでも叩かれるのは必然でしょうが。

今作は楽しませてもらいましたが、ポケモンブランドの先行きはちょっと不安だなと感じる一件でした。

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