はじめに
ここでは、ps4とswitchでプレイできるテキストアドベンチャーの中で、自分がおすすめしたいタイトルをつらつら紹介していきます。
テキストアドベンチャーとは、文字通りテキストを読むことがメインのアドベンチャーゲームです。
そして探索をしたり、発生する選択肢を選ぶなどしてゲームを進めていくというのが特徴になっています。
なお、ここで紹介するゲームは、ps4とswitch両方で発売もしくは配信されているものです。
タイトル一覧
五十音順で紹介していきます。
イヌワシ~うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル~
オレンジから発売された推理アドベンチャー。
元刑事で今は探偵業を営む主人公と、「サイコレゾナンス」という特殊能力を持つ女刑事の二人が、池袋で発生する不可思議な事件の数々に挑むというゲームです。
この「サイコレゾナンス」というのは、簡単に言えば相手の心を読み取る力のことで、劇中ではこの力を駆使して事件を解決に導いていきます。
また、個々の事件の裏にはある黒幕の影がちらついており、黒幕の目的は何なのかというのを追っていくのもゲームの魅力の一つです。
※正体自体は物語序盤で明らかになります
タイトルから中々のラノベ臭さを感じますが、内容自体は骨太であり、推理ものが好きな方なら敬遠せず是非手にとっていただきたい一本です。
価格も1500円とお値打ちで、それでいてクリアまで大体15~20時間程度かかるので、結構ボリューミーなのも魅力的。
AI:ソムニウムファイル
スパイク・チュンソフトから発売された推理アドベンチャー。
舞台は近未来の東京。
主人公は片目が義眼の捜査官で、その義眼には自我を持った高性能なAIである「AI-Ball」―通称アイボゥが搭載されているというSFチックなゲームです。
アイボゥには人間と遜色ないレベルの自我(性格やホログラム上の見た目は女性)があり、二人は力を合わせてとある連続殺人事件の捜査をしていくことになります。
また、本作最大の特徴は、タイトルにもなっている「ソムニウム」。
これは対象者の記憶世界の中にダイブして対象者が忘れているor隠そうとしている記憶を探し出すことを指します。
ゲーム中では捜査パートに加え、この記憶世界を探索するソムニウムパートというのが存在。
ソムニウムパートでは、パートナーであるアイボゥを操作して対象者の記憶世界―ソムニウム世界を巡り、手掛かりを探していきます。
この二つのパートを行き来しつつ、事件の手掛かりを探っていくのが本作最大の魅力です。
テイストとしては、SF要素を多く取り入れた推理アドベンチャーといった感じでしょうか。
CERO:Zなので、グロテスクorバイオレンスな描写が多めですが、そういったものに耐性がある方ならおすすめできる作品です。
死印
エクスペリエンスより発売されたホラーアドベンチャー。
90年代の東京のとある都市(おそらく八王子)が舞台。
「シルシ」と呼ばれる原因不明の痣―発現すると数日のうちに死亡―を謎の怪異によって刻まれた主人公が、同じ痣を持つ人々と協力してシルシを消すため怪異に立ち向かうというゲームです。
ゲーム性はオーソドックスなコマンド選択型アドベンチャーで、怪異がいるとされる心霊スポットの探索をしつつ、ストーリーを進めていくことが基本となっています。
また、本作の特徴は何といっても怪異(亡霊や化け物)との戦い。
探索で得た情報やアイテムを基に怪異と戦い、それを倒すことでシルシの消滅を目指すことになります。
怪異はどれも醜悪な造形で直視に耐えず、また作中では多くの部分でビックリ演出が用意されているため人を選びますが、ホラーが好きだという方にはおすすめの一作です。
シュタインズゲートエリート
MAGESより発売されたSFアドベンチャー。
2009年に発売され、一大ムーブメントを巻き起こした名作『シュタインズゲート』の内容をそのままに、そこにCGの代わりとしてアニメーションを導入することでより没入感が増したシュタインズゲートの再構成版となっています。
※テキスト(一部を除く)やボイスはそのままの形で流用
実質移植版のため内容自体はオリジナル版と変わりありませんが、色褪せない名作なのでプレイしたことのない方でSFが好きであれば是非ともおすすめです。
千里の棋譜~現代将棋ミステリー~
ケムコから発売された将棋×ミステリーアドベンチャー。
タイトルや画像からも分かるように将棋をメインに据えたゲームで、将棋の世界で繰り広げられる騒動や棋士達の真剣勝負を描いた濃厚な作品となっています。
将棋と聞くと経験のない方は少し身構えてしまうかもしれませんが、本作は初心者に最大限配慮した作りとなっており、基本的な用語解説や将棋に関する知識(駒の動かし方から戦術まで)を徹底的に解説してくれるため、これ一本でまっさらな状態から将棋に関してある程度の理解を深めることが可能です。
自分も将棋は大して知りませんでしたが、本作のおかげで大分分かるようになりました。
また、ストーリーも将棋関係なく面白く、特に棋士同士の対局シーンはバトル漫画さながらに白熱した描写になっており必見です。
この対局シーンも観戦しているキャラの解説が逐次入るため、詳細を完全に理解できなくとも内容は分かるようになっています。
探偵神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ
アークシステムワークスから発売された推理アドベンチャー。
推理ADVの大家である神宮寺三郎シリーズの中から人気のある作品をいくつかピックアップし、それを現代風にリメイクしたものが10本収録されているというオムニバス形式の作品となっています。
それプラス新規シナリオを4本(うち1本は番外編)加え、計14本をまとめたものがこの『プリズム・オブ・アイズ』です。
なのでシリーズものではありますが、前作や以前の作品からの直接の繋がりはなく、シリーズ未経験者でも問題なくプレイすることができます。
また、本作はシナリオ毎にバラ売りされており、興味のあるシナリオだけをプレイしたいという場合は各種ストアにて単品で購入して楽しむことも可能です。
レイジングループ
ケムコから発売されたサスペンスアドベンチャー。
人里離れた山奥の集落で行われる風習に巻き込まれた主人公が、突然備わったループ能力を駆使してその風習を終わらせるというクローズドサークルもののストーリーになっています。
ここでいう風習とは、「黄泉忌みの宴」という言わば人狼ゲームのようなもの。
作中では集落の住民に溶け込んだ狼を見つけ出すため、宴という名の話し合いを行い、狼だと思われる住民を毎日一人選出して殺すというデスゲーム全開の物語が繰り広げられます。
※基本的なルールは人狼ゲームとほぼ同じ
主人公は突如備わったループ能力で死んだり生き返ったりを繰り返しつつ、このデスゲームを終わらせるため、そしてそのような残酷な風習がなぜ行われているのかを解明するため行動する、というのが本作の目的であり最大の肝となっています。
人里離れた集落のため助けを呼べない状況、
住民同士の殺伐とした心理戦、
デスゲーム特有のバイオレンスな描写
などクローズドサークルもののポイントを一通り網羅しているので、そういったテイストのストーリーが好きな方には自信を持っておすすめできる作品です。
おわりに
以上、ps4/switchで遊べるおすすめテキストアドベンチャーの紹介でした。
文章を読むのがメインという性質上、人によってはイマイチ受け付けないジャンルかと思いますが、隠れた名作から隠れていない傑作まで様々な作品が多く、食わず嫌いで手を出さないのは非常にもったいないです。
かくいう自分もこの手のジャンルをプレイするようになったのはここ数年のことですが、もっと早くやっとくんだったなぁなんて思ったりすることがあります。
テキストアドベンチャーは物語で魅せるゲームが多い、というよりそういうものがほとんどなので、普段ゲームをする上でストーリーの面白さを重視している方であれば、是非とも上で紹介したようなタイトルをプレイしていただきたいです。
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