はじめに
ここでは、十二神将の一人であるヴァジラ(最終後)の解説と評価についてつらつら書いていきます。
ヴァジラは最終前だと奥義バフを駆使した奥義特化型という性能でしたが、最終後はオールラウンドに強化され、大抵のことはこなせるようになりました。
奥義バフも強化されたため、相変わらず奥義軸では必要不可欠の存在でしょう。
ということで早速解説に移ります。
ヴァジラの基本性能
アビリティ解説
1アビ 大口真神
敵全体に水属性ダメージ
弱体耐性DOWN(累積)
攻防DOWN(累積)
純然たる累積デバフ。
最終前は累積の弱体耐性ダウンのみでしたが、最終後は累積攻防デバフが追加され、デバフ性能が強化されました。
下限はどちらも30%です。
シンプルな効果で使いやすい上にデバフ成功率が高く、火属性の敵が相手ならどちらのデバフもまず必中します。
特に高難易度においては、成功率の高い耐性ダウンデバフは何かと重宝するでしょう。
CTも6ターンと取り回しやすいので、無駄なく使っていきたいところ。
2アビ 犬牙相制
敵に恐怖効果
スロウ効果
恐怖+スロウの行動阻害系デバフ。
最終前は恐怖のみでしたが、最終後はスロウが追加され扱いやすくなっています。
ただ、恐怖はレジストされない敵が珍しいくらいなので、基本的にはスロウ目当てで使う場合が多いです。
古戦場ボスとかであれば恐怖にもワンチャンあるかもしれません。
3アビ 飛鷹走狗
効果時間中必ずトリプルアタック
ターン進行時に攻撃行動を2回行う
ガルジャナと一緒に戦う
◆奥義ゲージ100%消費で効果時間延長
ヴァジラの目玉その1。
2ターンの間、
・確定TA
・2回の攻撃行動
・ガルジャナによる追撃
が発動するようになり、さらに、奥義ゲージが100%以上ある時に発動すると、ゲージ100を消費して効果時間を倍の4ターンに延長させることができます。
最大4ターンの確定TA×2回攻撃は言うまでもなく強力で、手数を増やせる上に奥義ゲージ回収を素早く行えるなど至れり尽くせりです。
最終によって大幅に強化されたアビリティと言えます。
ちなみに最終前の性能は、「2回攻撃行動/ガルジャナの追撃/奥義ゲージ30%ないと発動不可」とかなり物足りない内容でした。
素で使っても強いですが、4ターン上記の効果が持続するのはやはり魅力的なので、ゲージ100%以上になってから使用するのがベストです。
4アビ 狛戌犬慮
エク、ドゥイ、トリ達とも一緒に戦うぞ!
最終後レベル90になると習得するアビリティ。
5ターンの間チェインバーストが発生する度アビダメが発生し、さらに以下の効果からいずれか1つのバフがヴァジラに付与されます。
・マウント(1回)/ディスペルガード(1回)
・バリア(耐久値4000)
・完全回避(1回)
・奥義再発動(1回)
※どのバフも消費するまで永続
チェンバは指定がなく、フルチェインでなくてもチェインさえ発生すれば条件を満たすことが可能です。ヴァジラのみで2チェインしても問題なく発動します。
性能上、ヴァジラは奥義ゲージが貯まるのが非常に早く、味方の奥義に追随したり追随させたりすることに優れているため、コンスタントにチェンバを狙っていけるでしょう。
また、4アビは後述のサポアビにより持続時間を伸ばすことができるので、よほど敵からの妨害でもない限り、事実上永続すると言っても差し支えありません。
が、どのバフが付与されるか完全にランダムなのが玉に瑕。
奥義解説
犬真爛漫
水属性ダメージ(特大)
強化効果を1つ無効化
味方全体に強化効果
★累積で効果UP
ヴァジラの目玉その2。
発動するとディスペル+固有バフが味方全体に付与されます。
※ディスペルは最終後に追加
この固有バフこそがヴァジラ最大の目玉であり、ヴァジラは奥義を発動する度にバフをどんどん累積させていきます。
効果に関しては以下の通り。
1回―攻防30%UP(攻撃バフは攻刃加算)
2回―連撃UP(DA30%/TA15%)
3回―奥義ゲージ上昇量30%UP
4回―奥義ダメ30%/奥義上限10%UP
5回―ダメ上限10%UP
※回は累積回数を表しています
少々回りくどいですが、要するに5回奥義を発動すれば上記のバフ全てが味方全体に付与されるという理解で大丈夫です。
また、上記のバフはいずれも独自枠となっており、全てのバフと共存します。
干支バフらしく消去不可でもあるので、敵からのディスペルが多い高難易度においても頼りになるでしょう。
さらに上述の通り、最終にあたって奥義効果にディスペルが追加されており、発動頻度の高いディスペル要員という役割を担えるようになりました。
これも高難易度適正を高めている一因となっています。
というように総じてヴァジラの屋台骨ともいうべき内容になっていますが、ネックな部分としてこの固有バフは永続というわけではありません。
奥義発動ターンを含め6ターンという持続時間があり、それを過ぎてしまうと最初から累積し直しとなってしまいます。
つまり、バフを維持するには事実上5ターン以内に奥義を打って更新し続けなければなりません。
そのため、奥義封印や麻痺/石化といった行動阻害デバフには注意が必要です。
サポアビ解説
犬神宮の主
奥義ゲージ最大値200
奥義発動時に、ガルジャナ、エク、ドゥイ、トリによる強化効果を2ターン延長
ゲージ200と延長に関するサポアビ。
効果前半は最終前と同様ですが、後半の延長効果は最終後に追加されました。
これにより3アビのガルジャナ追撃と4アビの自己バフはほぼ永続します。
ただし3アビに関しては、確定TAと2回攻撃は延長されません。
延長されるのはあくまでガルジャナの追撃部分のみとなっています。
最初は勘違いしやすいですが、この点は要注意。
仁義八行
チェインバースト発生時、チェイン数に応じて自分の奥義ゲージUP
ヴァジラの奥義回転を支えるサポアビ。
チェンバ発生時にチェイン数に応じて自身の奥義ゲージが以下のように増加します。
2チェイン―10%
3チェイン―20%
4チェイン―30%
オーバーチェイン―40%
ヴァジラのエンジンがかかってくると、大体2、3ターンに一度は何かしらのチェンバが発生するので、このサポアビの恩恵に預かる機会は多いでしょう。
まとめ
というようにヴァジラの性能について見ていきましたが、まとめると以下のようになります。
長所
・奥義バフを軸に大抵のことはこなせるオールラウンダー
・3アビの最大4ターンの確定TA&2回攻撃が非常に強力
・長期戦に強い
短所
・バフを最大にまで持っていくのに多少なりとも時間がかかる
・奥義回転率が高い故に硬直が発生しやすい
・性能が環境と噛み合っていない
総評
最終前は良くも悪くも奥義一辺倒という性能でしたが、最終後は奥義を軸としながらもデバフ/スロウ/奥義ディスペル/チェンバアビダメ+自己バフなど、できることが大幅に増えました。
特定の分野に特化するのではなく、オールマイティに強化がなされた調整です。
それにより、今まで以上に高難易度や中長期のフルオートなどで活躍が見込めるようになっています。
が、最終後も奥義主体のキャラというコンセプトは継承しているため、奥義硬直の多さやそれに伴うDPSの低さといった最終前より抱えている問題から脱却できていません。
これはヴァジラそのものの性能が悪いというわけではなく、硬直問題が一向に改善されず、その影響をモロに受けてしまっているのが大きいです。
また、水は現在技巧が主流になっており、奥義軸にとってはやや厳しい環境なのもヴァジラにとっては向かい風。
そのため普段どういう編成を使っているのか、どういうマルチに行っているかで評価はかなり分かれます。
総じてこれまで最終した干支とは違い、問答無用でスタメン入りするタイプのキャラではないという点は留意した方がいいでしょう。
おわりに
以上、ヴァジラの解説・評価でした。
率直に言って評価の難しいキャラです。
ポテンシャルはあるのにそれを十分に生かせない状況がなんとももどかしい。
ただ、高難易度適正は上がっているので、貢献度レースではなく攻略の分野で出張ってもらう機会はあるでしょう。
あと敵の行動次第では100以降の古戦場などでも活躍できるのかなと。
恐怖が刺さるかどうかに注目です。
4月古戦場では恐怖は特に刺さりませんでした・・・。ただ、150では採用率はそこそこあったように思います。
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