『ロードオブザフォールン』クリア後感想 ドイツのスタジオが送るソウルライクな死にゲー/ここまでモッサリだと逆にアリ…かも【ネタバレあり】

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はじめに

ここではロードオブザフォールンをクリアした感想をつらつら書いていきます。

※クリア後の観点から書くのでネタバレ注意です

本作は2015年にCI Gamesから発売されたソウルライクなアクションゲームで、中世ヨーロッパ風のダークな世界を舞台にした作品となっています。

なお、ダークソウル(以下ダクソ)シリーズと比較しながら書いている部分が多いのでご了承ください

ゲーム概要

ストーリー

遥か昔、人はアディールという神に支配されていた。

その支配から脱却するため、審判者と呼ばれる3人の英雄によってアディールが討たれると、ようやく人の世に安寧が訪れた。

だが数千年後、アディールは復活しローガーという魔物を引き連れ人間世界への侵攻を始める。

その勢力は強大で、次々に征服されていく人の世界。

そのような危機に際し、人類は苦肉の策として牢に繋がれた罪人達を戦力として利用することを決断する。

主人公ハーキンもその一人であるが、彼は罪人でありながら人類の指導者アンタナスを救えという重要な使命を受ける。

それを果たすため戦いに身を投じるハーキンなのであった。

要するに、

人類と神(とその手下)の戦いを描く

本作の特徴

圧倒的ソウルライク

当然のように雑魚が脅威(特に序盤)

開発スタッフがダクソシリーズに影響されたと公言するだけあって、本作は至る所でソウルライクな要素が見受けられる。

パリィやバックスタブなどのアクション性、ゲームオーバーになると所持していた経験値を落とす(回収できなかった場合ロストもあり)、装備重量が回避性能に影響、などを筆頭にインスパイアされているであろう部分が多い

そのため、ダクソシリーズのプレイ経験があれば違和感なくゲームに入っていけるだろう。

独自要素

前述のようにソウルライクな部分は多いものの、本作独自の要素ももちろんある。

例えばゲームオーバーになると経験値を落としてしまい、再度回収しなければならないという点はダクソと同じだが、本作の場合そこからさらに時間経過によって経験値が減っていくという仕様がある。

回収が遅れれば遅れるほど取り分がなくなっていくので、スピーディーな回収が求められる。

キャラビルドに関しても少し違いがあり、経験値を直接使うのではなく一度ポイントに変換しそのポイントをステ振りに使うという仕様となっている。

例えば5000経験値を持っていた場合、ポイント変換するのに必要な値が5000であればポイントに変換することができる。

なお、1ポイントにつき任意のステータスを1上げられる。

一見まどろっこしく感じられるかもしれないが利点もあり、先ほどの例で考えると5000経験値を持っているがポイント変換に必要な値が1万だった場合、とりあえず5000分を変換し残り5000を後から調達するということが可能。

つまり、余分な経験値を持ち歩かずともポイント変換という形でストックしておくことができ、ロストのリスクを抑えることができる

ただし、一度変換した経験値は再度取り出すことができないので注意が必要。

また、チェックポイント(ダクソで言う篝火)で回復せず敵を倒していくと連戦ボーナスという経験値補正が付与される。

最大2倍まで補正がかかるため、経験値を稼ぎたい場合は積極的に利用したい。

※回復せずチェックポイントに立ち寄るだけなら補正は切れない

感想

良かった点

重厚感

かっこいい防具も多い

ダークで陰鬱な世界観をはじめ、剣と剣がかち合う音や衝撃、歩く度に鎧が軋む音などその重厚感はダクソにも負けていません

特に金属の重さや質感は迫力をもって伝わってきました。

モーションはかなりモッサリしてますが、主人公はレスラー並にガタイが良く武器の振りもリアルで重みがあるので、そういうモッサリさが返って重厚感に貢献してる感すらありますね。

とにもかくにも、そういう重厚さが好きな人には結構たまらないゲームだと思います。

ほど良い難易度

ソウルライクな本作ですが、難易度は難しすぎず簡単すぎずといった感じでほど良いです。

特に探索時では救済要素(?)があり、ダクソは篝火で休息すると敵が復活するものの、本作では休息しても敵は復活せずステージ移動で復活する仕様になっています。

そのため少し手間ですが、雑魚処理しながら先に進む→やばいと思ったら戻ってチェックポイントで休む→雑魚がいなくなった所を安全に探索という流れで堅実に攻略していくことが可能です。

チェックポイントの数も多いので、先が見えずしんどくなることもありません。

そういう意味では、この手のゲームに慣れていない人でも安心して楽しめるのかなと思いました。

悪かった点

ステージとボスが少ない

個人的に一番いただけない部分でした。

本作はステージが全7カ所で、ボスは全10体とかなり少ないです。

特にステージの使い回し感が強く、最初のステージであるキーストーン城塞は計3回、敵の根城(?)である神殿は計2回行くことになります。

なので事実上ステージは4つしかありません

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流石にステージは使い回しでも探索エリアまで同じということはなかったものの、人と神との戦いという壮大なスケールのわりにこじんまりしてるなぁという感じは否めませんでした。

また、ボスに関しては少ない上にストーリー上戦う必要がある奴しか用意されていなかったのが残念。

任意で倒すボスもせめて2、3体は欲しかったですね。

バグがやや多い

深刻なものには遭遇しなかったものの、やっていてバグはちょっと多いなという気がしました。

自分が実際に体験したバグは、勝手にカメラがぐるぐる回る(しかもボス戦で)、敵が棒立ちで攻撃してこない、エリア移動でブラックアウトしたまんまフリーズしかけるなどです。

また、バグではありませんが処理落ちでカクつくのもやや多い印象でした。

本作は2015年1月発売とps4では比較的最初の方の作品+開発スタジオもそこまで大きくないので、ある程度は仕方ないのかもしれません。

細かい部分での不満

粗というかブラッシュアップされていないなと思う点は結構ありました。

以下特に気になった部分を挙げていきます。

・素性が少ない

ハンマーを持ってるのが聖職者

戦士(重装備)、ならず者(軽装備)、聖職者の3つしかなく、あまり差別化されていなかったのが残念

・チェックポイント間を自由に行き来できない

再度探索したい場合は自力で行かないといけないのでしんどかったです

・武器や防具そのものを強化できない

ルーンというアイテムを装着させるぐらいしかなく、好きな武器があっても大抵は強い武器に取って代わられます

・盾持ちの雑魚のガードが堅い

本作の雑魚は大抵人型でそのうち半分近くが盾持ちですが、これが異様にガードが堅く崩すのに苦労しました

体力・スタミナに余裕が出てくる後半以降は、パリィしたりスタブ取ったりするよりは両手武器で無理矢理ゴリ押す戦い方が効率的と大味な感じでした

おわりに

雰囲気自体は結構好きでしたが、荒削りな部分が多いなーと思う作品でした。

ボリュームもあまりなく、クリア時間はそこそこ探索して16時間半と物足りなさは否めないです。

ちなみに日本では知名度が低いものの全世界累計で90万本売れたみたいで、2017年に続編が出るという話もあったらしいですが、2020年現在も一向に出る気配はありません

詳しいことは分かりませんが状況的に出ることはもうないでしょうね・・・。

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